マウスピース矯正で滑舌が慣れるまでどのくらいかかる?
先生、マウスピース矯正を始めようと思っているのですが、滑舌が悪くなると聞いて心配です。
実際、どうなんですか?
そうですね。確かに、マウスピースをつけることで滑舌が悪くなる可能性はあります。
ただし、マウスピースの異物感によるものなので、時間の経過とともに気にならなくなるのが一般的です。
今回は、
・マウスピース矯正で滑舌が悪くなる理由
・慣れるまでの期間
・早く慣れるためのコツ
についてお話しします!
マウスピース矯正に慣れるまでは滑舌が悪くなる可能性がある
お口の中は髪の毛や細かい糸のようなホコリが入っただけで異物感を覚えるほど敏感です。
そのため、マウスピース矯正に慣れるまでは、異物感による喋りにくさや滑舌の悪さを感じることがあります。
しかし、慣れてしまえば、基本的にマウスピース矯正で滑舌が極端に悪くなることはありません。
実際にマウスピース矯正を行っている芸能人が、マウスピースを装着したままTVやYouTubeに出演している姿も目撃されています。
芸能人はアイドル、歌手、芸人などさまざまで、喋ったり歌ったりしている様子をみても、滑舌が悪いと感じることはほとんどありません。
喋りにくいのはなぜ?マウスピース矯正で滑舌が悪くなる理由
マウスピース矯正に慣れるまでは、以下のような理由により、滑舌が悪くて喋りにくいと感じることがあります。
- マウスピースで喋るときの舌の位置が変わるから
- 無意識に口を開けてしまい口内が乾燥することがあるから
- マウスピースが合っていない
- マウスピースを正しく使えていない
- 気持ちの問題の可能性もある
喋るときに舌が当たる位置が変わるから
喋るときの発音は、舌、歯、唇で作られます。
マウスピースで歯を覆うと、舌と歯が当たる位置や面積が変わってしまうため、慣れるまでは滑舌が悪いと感じやすいです。
特に舌はサ行、タ行、ラ行、ナ行の発音に関係しています。
「さようなら」
「暖かい」
「老若男女」
などのサ行、タ行、ラ行、ナ行を含む言葉は、特に発音しにくいと感じることがあります。
無意識に口を開けてしまい口内が乾燥することがあるから
マウスピース矯正に慣れるまでは、異物感から口を開けっぱなしにしてしまうことが多くなる傾向があります。
緊張したり焦ったりすると、口がパサパサして喋りにくくなります。
これと同じように、口を開けたままにすると口内が乾燥してマウスピースに唇が引っかかっり、滑舌が悪くなる可能性があります。
マウスピースが合っていない
もし2〜3週間ほど経っても滑舌が悪いと感じる場合は、マウスピースが合っていない可能性があります。
マウスピース矯正で使われるマウスピースは、0.5mmほどと非常に薄く、歯にピッタリ合うように作られています。
また、滑らかで引っ掛かりの少ない形をしているため、慣れれば滑舌に影響を与えることは少ないです。
マウスピースが合っていないと異物感が大きくなり滑舌が悪くなるので、気になる場合は担当の矯正医に相談してみましょう。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていないと、異物感が大きくなるので、滑舌が悪くなることがあります。
マウスピースは、きちんとはめ込むことで歯にピッタリと合うように設計されています。
異物感が大きい場合や、マウスピースが部分的に浮いているところがある場合は、正しく装着できているか確認しましょう。
気持ちの問題の可能性もある
マウスピースの装着に慣れれば滑舌に影響を与えることは少ないといっても、「慣れる」とは、個人の気持ちに大きく関係しているため、なかなか改善されないと感じる人もいます。
いつまでも滑舌が悪いことが気になる場合は、家族や友人に聞いてみたり、スマホで自分の会話を録音して聞いてみたりするといいでしょう。
自分では滑舌が悪いと思っていても、喋りにくいだけで滑舌はそれほど悪くないことも多いです。
マウスピース矯正の滑舌に慣れるまでの期間
マウスピース矯正で滑舌に慣れるまでの期間は、一般的に1〜2週間といわれています。
滑舌が悪くなる原因は、マウスピースによる異物感から発音時に舌が当たる位置が変化したり、口が乾きやすくなったりすること、マウスピースの装着方法に慣れていないことなどです。
1〜2週間くらいでマウスピースの装着に慣れると自然と改善されることが多いので、最初だけ頑張りましょう。
マウスピース矯正で早く滑舌に慣れるためのコツ
マウスピース矯正で早く滑舌に慣れるためのコツは、以下の通りです。
- マウスピースをつけたまま喋る練習をする
- サ行・タ行・ナ行・ラ行の発音を練習する
- あいうべ体操で口周りの筋肉を鍛える
マウスピースをつけたまま喋る練習をする
早く慣れるには、なるべくたくさんマウスピースをつけたまま喋る練習をすることです。
滑舌が悪いことが気になる場合は、相手に「マウスピース矯正中で聞き取りにくいところがあるかもしれない、何かあれば遠慮なく聞いてほしい」と伝えてみるのもいいでしょう。
矯正治療をしていることに悪い印象を持つ人は少ないハズです。
サ行・タ行・ナ行・ラ行の発音を練習する
慣れるまでは、マウスピースをつけることで影響を受けやすい「サ行・タ行・ナ行・ラ行」の発音を練習するといいでしょう。
まずはインターネットで検索して、サ行・タ行・ナ行・ラ行を発音するときに、舌がどの位置に当たるのが正しいのかを客観的に確認します。
その後、マウスピースを装着したまま、サ行・タ行・ナ行・ラ行を発音するのに正しい位置に舌が当たるように意識しながら、一音ずつ発音します。
慣れてきたら、サ行・タ行・ナ行・ラ行を含む単語や早口言葉を練習します。
あいうべ体操で口周りの筋肉を鍛える
「あいうべ体操」とは、口周りの筋肉を鍛えて、唇を閉じやすくするためのトレーニングです。
唇が閉じやすくなると、口内やマウスピースの乾きによる滑舌の悪さを予防できます。
あいうべ体操のやり方
「あー」と口を大きく開いて発音する
「いー」ち口を大きく横に開いて発音する
「うー」と唇を前に突き出しながら発音する
「べー」と舌を下に突き出しながら発音する
1〜4を1日10回ずつ繰り返す
マウスピース矯正の滑舌の悪さは慣れてくるので心配なし
マウスピース矯正では、マウスピースをつけるたときの異物感で滑舌が悪くなる場合があります。
初めは心配になりますが、基本的には1〜2週間で慣れてくるので様子をみましょう。
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365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター