インプラントは老後にデメリットがある?心配をなくすために知っておきたいこと。

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最終更新日 2023年4月14日

患者さん
患者さん

先生、インプラントはメンテナンスが大変だから、老後を考えると入れない方がいいと聞きました。
そんなに老後のデメリットが大きい治療なのですか?

歯科医師
歯科医師

確かに、そのような意見を聞くことはありますね。
老後のことも考えると、歯が無くなったときにどんな補綴処置を受けるべきか迷いますよね。
今回は、若いうちにインプラントを入れた場合の、老後のデメリットとメリットをお話しします!

インプラントは老後にデメリットがある?

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インプラントはメンテナンスが必須であることから、老後もメンテナンスを続けるのが大変で、ブリッジや入れ歯と比べてデメリットが大きいといわれます。

しかし、ブリッジや入れ歯を選んだ場合と比べて、インプラントをした場合の老後のデメリットだけが大きいということはありません。

その理由は、メンテナンスが必要なのはインプラントだけではないからです。

インプラントは、インプラント周囲炎を予防するために、定期的に歯医者でクリーニングを受ける必要があります。

インプラント周囲炎とは、インプラント周りに付着した歯の汚れが原因で起こる、歯茎やインプラントを支える骨の炎症です。

進行するとインプラントを支える骨がなくなって、インプラントが抜け落ちてしまいます。

そのため、インプラントを入れた人は、インプラント周囲炎を予防するためのメンテナンスが欠かせません。

では、ブリッジや入れ歯はどうでしょうか?

ブリッジは、歯茎との境目やダミーの歯の下に溜まった汚れが原因で、歯茎に炎症を起こしたり、支えとなる歯が虫歯になったりするリスクがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。

入れ歯も、支えとなる歯のメンテナンスを怠ると使えなくなりますし、部分入れ歯・総入れ歯のどちらも、お手入れや調整を怠ると口に合わなくなり、臭いや汚れが原因で使えなくなります。

つまり、歯を失ったときに選ぶ治療がインプラント、ブリッジ、入れ歯のどれであってもメンテナンスは必要です。

老後にインプラントだけのデメリットが大きくなる訳ではないと言えるでしょう。

インプラントの老後のデメリットが大きくなるかは歯医者にもよる

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インプラントは保険適用外の治療となるため、保険適用のブリッジや入れ歯のようにどこの歯医者でもできる治療ではありません。

そのため、老後も安定して使えるインプラントを入れることができるかは、歯医者で扱っているインプラントのメーカーに信頼性があることや設備がしっかりしていることが大切です。

インプラントにはさまざまなメーカーがあるため、安価で信頼性の低いメーカーのインプラントを使うと、すぐに抜け落ちて使えなくなる場合があります。

インプラント治療を受ける歯医者を選ぶときは、

  • 歯科用CTがあるか
  • インプラントのメーカーは信頼性の高いものか
  • ガイデットサージェリーが行われているか
  • インプラントの症例数が豊富か
  • インプラントの保証があるか

これらをチェックしてから、契約を進めるといいでしょう。

インプラントをした人が老後に得られるメリット

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インプラントのデメリットについてお話ししてきましたが、歯を失ったときに若いうちにインプラントをすると、老後に以下のようなメリットを得ることができます。

  • 老後も食べ物をしっかり噛める
  • 噛むことで認知症リスクを下げられる
  • 顎の骨が痩せにくいので美しい口元を維持しやすい
  • 天然歯と構造が似ているので違和感が少ない

老後も食べ物をしっかり噛める

インプラントは、ブリッジや入れ歯と比べて最もしっかり噛める人口の歯です。

天然歯の噛む力を100%とすると、それぞれの人口歯の噛む力は、

  • インプラント→70〜85%
  • ブリッジ→60〜70%
  • 部分入れ歯→30〜40%
  • 総入れ歯→10〜20%

となります。

単独のインプラントは、天然歯と構造がほとんど同じであるため、噛む力を維持しやすいです。

老後も食べ物をしっかりと噛みたい人は、インプラントがおすすめです。

噛むことで認知症リスクを下げられる

噛む刺激は、脳を活性化して認知症のリスクを低下させます。

歯を失って噛む力が低下した人の認知症の発症リスクは、最大で1.9倍といわれています。

柔らかいものだけでなく、固いものもしっかりと噛める口の状態を維持することは、老後の健康寿命に大きく影響します。

インプラントは噛む力の低下が起こりにくいため、認知症リスクの低下にも繋がります。

顎の骨が痩せにくいので美しい口元を維持しやすい

顎の骨は、歯がなくなると痩せて細く小さくなり、口元のハリが無くなって老けた印象を与えやすくなります。

若いうちに歯を失った場合は、インプラントを入れることで、将来的に顎の骨が痩せるのを防止することができます。

顎の骨が痩せにくくなると、口元のハリを維持しやすく、老後も若々しい印象を持たれやすいです。

天然歯と構造が似ているので違和感が少ない

単独のインプラントと天然歯は構造が似ているため、しっかり噛めるのに違和感が少なく、見た目も美しいです。

ブリッジのように健康な歯を削らなくてもインプラントを入れることができるので、残っている歯を傷つけなくて済むのも大きなメリットです。

また、入れ歯のように会話や食事の最中にズレることがありません。

ただし、3本以上の歯を失った場合は、インプラントを土台としてブリッジタイプや入れ歯タイプの人口の歯を用いることもあるので、どのような形のインプラントになるか、歯科医師とよく相談しましょう。

インプラントだけに老後のデメリットがある訳ではない

インプラント 老後 デメリット

インプラントはメンテナンスが大変だから、老後のデメリットが大きいといわれます。

しかし、ブリッジや入れ歯も定期的なメンテナンスをしないとすぐに使えなくなってしましまいます。

インプラントは、天然歯とほとんど同じ構造をしているため、違和感が少なくてよく噛めるようになる治療法です。

ブリッジや入れ歯と比べてインプラントのデメリットだけが大きい訳ではないので、メリットや治療費などを考慮して、あなたに合った治療法を選択しましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

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