歯医者が怖い方へ。虫歯だらけになる前に克服する方法や対策を解説
先生、私、歯医者が怖いんです。
なにか克服する方法はありませんか?
そうですね、歯医者の独特の臭いや音、注射でする麻酔などは、できるだけ体験したくないものですよね…
今回は、歯医者が怖い方に向けて、虫歯だらけになる前に克服する方法と対策をお話しします!
歯医者が怖いと感じる理由
歯医者が怖いと感じるのは、
- どんな治療をするのか分からないまま歯を削られた
- 歯医者の治療音が苦手
- 麻酔がとても痛かった
- 痛い治療をされたことがある
- 歯医者の臭いが苦手
- 型取りで嘔吐反射が起きたことがある
などの経験やイメージがトラウマになっていることが多いです。
そもそも、口を開けたまま横になり、他人に口の中を触られることを嫌だと思うのは、人間の防衛反応としては普通のことです。
歯医者では「治療や口の健康維持のため」という名目があることで、自分を納得させて歯医者に身を任せます。
しかし、実際に歯医者で怖い思いをすると、だんだんと恐怖心が積み重なって「歯医者が怖くて行けない」という強い拒否反応を起こすのです。
拒否反応が強いと、実際に歯医者に行こうとすると冷や汗をかいたり、気持ち悪さや腹痛、動機、呼吸困難などの身体的異常をきたすこともあります。(歯科恐怖症)
歯医者が怖い!シーン別の対処法
歯医者が怖い人におすすめの対象法を7つのシーン別にご紹介します。
- どんな治療をしているのか分からなくて怖い
- 歯医者の治療音が苦手で怖い
- 麻酔が苦手で怖い
- 痛い治療をされそうで怖い
- 歯医者の臭いがするだけで怖い
- 型取りで嘔吐反射が起きるのが怖い
- 歯医者のすべてが怖い
歯医者が怖いシーン①:どんな治療をしているか分からなくて怖い
何をするか分からない状態で、説明が無いままいきなり歯を削られることなど、あってはならないことです。
しかし、患者さんの理解がないまま歯を削ってしまうようなことが起きることもゼロではありません。
この場合は、治療前にカウンセリングルームでの説明を行っている歯医者や、治療台の前のモニターで口腔内写真やレントゲンを見ながら説明してくれる歯医者を選ぶといいでしょう。
もし初診時に不安を感じたら、治療は保留にしてほかの歯医者を探すのも方法の1つです。
歯医者が怖いシーン②:歯医者の治療音が苦手で怖い
歯医者には、歯を削る機械や歯石を取るための超音波スケーラーのように「キーン!」という嫌な音がする機器がたくさんあります。
苦手な人の多い歯医者の治療音は基本的に消せないもので、歯医者にとっても音が苦手な人への対応は難しいところです。
恐怖心がそこまで強くない人で、手用の器具で代用できる場合は、機械を使わない処置もできますが、歯を削る機械は手用にすることができません。
歯医者の音に強い恐怖心がある場合は、笑気ガスや静脈内鎮静法を使って、半分眠ったような状態で治療できる歯医者を選び、相談してみるのがおすすめです。
歯医者が怖いシーン③:麻酔が苦手で怖い
治療の痛みを無くすためとはいえ、針を刺されて麻酔薬が入るときの痛みは、少なからず起こってしまうものです。
基本的には、麻酔の痛み軽減のために、以下のような取り組みを行っている歯医者を選ぶといいでしょう。
- 針の麻酔をする前に表面麻酔をしてくれる
- 細い麻酔針を採用している
- 麻酔の際に、麻酔薬の温度・注入スピード・針の挿入テクニックを考慮してくれる歯科医師がいる
麻酔が得意な歯科医師がいる歯医者は、HPで痛くない麻酔のテクニックを紹介していることがあるので、参考にするのがおすすめです。
歯医者が怖いシーン④:痛い治療をされそうで怖い
痛みに弱くて心配な人は、治療前に痛みに弱いことをはっきりと伝えるようにしましょう。
また、治療中に痛みを感じたら、軽く手を挙げて意思表示することも大切です。
歯医者が怖いシーン⑤:歯医者の臭いがするだけで怖い
歯医者の臭いが苦手な人は、空気清浄システムを売りにしている歯医者やアロマディフューザーを採用している歯医者を選ぶといいでしょう。
歯医者の臭いは主に治療に使われる薬品が原因です。
歯科治療に使われる器具と同じように完全に消すことが難しい臭いではありますが、空気清浄機やアロマで対策している歯医者もあるので、チェックしましょう。
歯医者が怖いシーン⑥:型取りで嘔吐反射が起きるのが怖い
嘔吐反射とは、口の中に異物が入ったときに起こる吐き気です。
特にトレーに入れた粘土を口に入れて行う型取りで起こりやすく、大人でも嘔吐反射が苦しくて型取りが苦手な人は多いです。
近年では、トレーと粘土の代わりに口内を3Dスキャンできる口腔内スキャナーで撮影し、データを元に被せ物やマウスピースを作る方法が広まっています。
口腔内スキャナーでの型取りは保険適用外のため、使用できる条件が限られますが、嘔吐反射が起こりやすい人は口腔内スキャナーがある歯医者を検討してみるといいでしょう。
歯医者が怖いシーン⑦:歯医者のすべてが怖い
とにかく歯医者のすべてが怖くて治療ができない場合は、静脈内鎮静法や全身麻酔下での歯科治療ができる歯医者を選ぶのがおすすめです。
静脈内鎮静法や全身麻酔ができる歯医者は限られますが、昏睡状態または眠った状態ですべての治療を終えることができます。
虫歯だらけになる前に「歯医者が怖い」を克服しよう
歯医者への恐怖心から、治療を受けられずに虫歯だらけになってしまうケースは少なくありません。
今回ご紹介した対策法で、虫歯だらけになる前に歯医者を克服しましょう。
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歯医者が怖くてお困りの方は、ぜひ遊びに来てくださいね!
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター