歯紅を防ぐメイク術とケア方法・口紅が歯につかない対策
せっかくお気に入りの口紅をできれいにメイクしたのに、
「気づいたら歯紅がついていた…!いつから?!恥ずかしい…!!」
こんなことはありませんか?
今回は、歯紅の原因、歯紅を防ぐメイク術とケア方法について徹底解説します!
歯紅の原因・口紅が歯につく理由とは?
歯紅の原因は、主に以下の3つが考えられます。
・口紅の種類や塗り方
・歯や口の乾燥(ドライマウス)
・歯並び
口紅の塗り方や種類
口紅をたくさん塗ったり、口の粘膜の方まで塗ったりすると、口を動かしたときに歯に口紅がつきやすくなります。
また、濃い色の口紅は歯に少量くっついただけで目立ちやすく、密着力の弱い種類の口紅は唇が歯に触れたときに歯紅になりやすいです。
歯や口の乾燥(ドライマウス)
歯や口が乾燥していると、口紅が歯につきやすくなります。
歯並び、口周りの筋力の低下、癖などで常に唇が開いている(口呼吸・口ポカン)人は、歯や口が乾燥して歯紅になりやすいでしょう。
また、加齢、病気、緊張などで唾液の分泌量が低下している場合も歯紅になりやすいです。
加齢による唾液分泌の低下は30代ころから認められ、ドライマウスが顕著になることがあります。
年齢とともに歯紅がつきやすいと感じる場合は、加齢変化による唾液分泌量の低下が原因かもしれません。
歯並び
口を動かしたときに唇で物理的に歯を擦ってしまうような位置に歯がある場合は、歯紅になりやすいです。
特に出っ歯の人は、唇が歯に擦れて歯紅がつきやすいです。
歯紅を防ぐためのメイクの工夫:口紅選びと塗り方のコツ
歯紅を防ぐには、まずは口紅の選び方や塗り方を工夫してみましょう。
以下の方法が有効です。
・密着力の高い口紅を選ぶ
・色の薄い口紅を選ぶ
・口紅を多く塗りすぎない
・口紅を塗る範囲を狭くする
・リップコートを使う
・目元が引き立つメイクをする
密着力の高い口紅を選ぶ
唇にしっかりと密着して落ちにくいタイプの口紅を選ぶと歯紅を防ぐことができます。
油分が多い口紅は密着力が低くて落ちやすいため、マットタイプ、セミマットタイプ、ティントタイプの口紅がおすすめです。
ただし、マットタイプ、セミマットタイプ、ティントタイプの口紅の中には、唇が乾燥しやすいものがあります。
口周りの乾燥による歯紅を防止するために、保湿成分や唇の荒れ防止成分が配合されているものを選ぶようにしましょう。
色の薄い口紅を選ぶ
色の濃い口紅は、少し歯についただけで目立ちます。
色の濃い口紅よりも色の薄い口紅の方が歯紅が目立ちにくいでしょう。
口紅を多く塗りすぎない
口紅をたくさん塗ると、その分だけ歯に口紅がつきやすくなります。
口紅を塗るときは適量を心がけ、最後に半分に畳んだティッシュを軽く咥えて余分な口紅をオフしましょう。
口紅を塗る範囲を狭くする
口紅を塗るときに、口の粘膜の方まで塗り広げてしまうと口を閉じたときに歯に色がついてしまいます。
あまり粘膜の方まで口紅を塗り広げないようにしましょう。
リップコートを使う
口紅を塗ったあとにリップコートというアイテムを使うと歯紅を防止できます。
リップコートとは、口紅をコーティングして落ちにくくするアイテムです。歯紅だけでなく、グラスやマスクにリップがつくのも防止してくれます。
色の濃い口紅を使いたいときも、リップコートがあれば歯紅になりにくいです。
目元が引き立つメイクをする
アイシャドウのグラデーションを意識して目元が引き立つメイクをすると、視線が口元から逸れるので歯紅になっても気づかれにくいです。
アイシャドウを濃くするのに抵抗がある場合は、マスカラで目元を強調するといいでしょう。
ドライマウス対策で歯紅を防ぐ:唾液の分泌を促す方法
歯や口の粘膜が乾燥してドライマウスになると歯に口紅がつきやすくなります。
・シュガーレスガムを噛む
・食事をよく噛んで食べる
・人とよく会話して口周りの筋肉を動かす
・唾液腺のマッサージをする
このような方法で唾液の分泌を促して、口内の潤いを保つようにしましょう。
唾液分泌を促す「唾液腺マッサージ」
唾液線をマッサージして刺激することで、唾液の分泌を促すことができます。
1、耳下腺マッサージ
耳の横には「耳下腺」という唾液腺があります。
耳の横を指の腹で抑えて、後から前に向かってゆっくり回してマッサージしましょう。
2、舌下腺マッサージ
顎の下にあるのが「舌下腺」という唾液腺です。
顎の真ん中の下に両手の親指を当てて、優しく押して刺激します。
3、顎下腺マッサージ
下顎の骨の裏側にあるのが「顎下腺」という唾液腺です。
両手の親指をフェイスラインに沿って当てて、優しくプッシュしましょう。
日常の歯ケアで歯紅を防止:口腔内の乾燥対策
口腔内が乾燥すると歯紅がつきやすくなります。
日頃から以下のことを心がけ、口腔内が乾燥しない習慣を身につけましょう。
・水分をこまめに摂る
・唇を閉じて鼻で呼吸する
・喫煙、アルコール、カフェインを控える
・食事の際はよく噛むことを意識する
このほか、ストレスが溜まって緊張状態が続くと唾液の分泌が減って口が乾燥するので、規則正しい生活やリラックスする時間を作ることも大切です。
薬の副作用や加齢変化でドライマウスになる人は、口の保湿ケアができるマウスジェルなどをセルフケアに取り入れるのもおすすめです。
歯科矯正治療で歯紅は付きにくくなる?
歯並びが原因で歯紅がつきやすい場合は、歯科矯正治療で歯並びを整えると治療前よりも歯に口紅がつきにくくなるでしょう。
ただし歯科矯正治療は自費診療となり、年単位の時間がかかる治療です。
歯紅改善のためだけに行うには大袈裟と感じる人もいるかもしれませんが、噛み合わせや見た目の改善ができるので、コンプレックスがある人にはおすすめです。
まとめ
歯紅の原因は、主に以下の3つが考えられます。
・口紅の種類や塗り方
・歯や口の乾燥(ドライマウス)
・歯並び
口紅の種類や塗り方を工夫したり、歯や口の乾燥対策、歯科矯正治療などで改善が図れます。
歯や口の乾燥対策、歯科矯正治療については歯科医院で相談すると、あなたに合った対策や改善策が見つかるはずです。
365dentistでは、
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365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター