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歯が欠けたらどうする?すぐにできる対処法教えます!
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歯が欠けたらどうする?すぐにできる対処法教えます!

患者さん
患者さん

先生、食事中に歯が欠けました。
どうしたらいいですか?

歯科医師
歯科医師

歯が欠けたところは触らないようにして、早めに歯医者に行きましょう。
今回は、歯が欠けたときにすぐにできる対処法についてお話しします!

歯が欠けたらどうする?すぐにできる対処法

歯 欠けた

歯が欠けたら、以下の方法で対処しましょう。

  • 歯が欠けた面積が大きい場合は歯を保存
  • 歯が欠けた部分はあまり触らない
  • 小さくても痛くなくても歯医者に行く

歯が欠けた面積が大きい場合は念のため歯を保存

小さく欠けた場合は難しいですが、比較的大きく歯が欠けた場合は、念のため歯を保存して歯医者に持参しましょう。

可能性は低いですが歯科用の接着剤で欠けた歯をくっつけて修復することができます。

歯を保存するときは、

  • 絶対に水で洗わない
  • 乾燥させない

ことがポイントです。

これは歯が抜けてしまった場合と同じ対応方法です。

歯を水で洗ってしまうと、歯をくっつけるときに必要な組織が剥がれてしまい、保存できなくなる場合があります。

また、乾燥させるのもNGです。牛乳・歯の保存液・生理食塩水のどれかに漬けて、歯医者に持参しましょう。

歯の保存液や生理食塩水は、ドラッグストアで購入できます。

漬けておける液がない場合は口に含み、乾燥させないようにして歯医者へ向かいます。

歯が欠けた部分はあまり触らない

歯が欠けると、小さくても気になってしまい、舌や指で触ってしまうことがあります。

むやみに触ると、歯が欠けた部分から細菌感染による炎症を起こしたり、残っている歯がグラついたりする原因となります。

欠けた部分を触ってしまい残っている歯に問題が起こると、治療期間が伸び、最悪は抜歯を余儀なくされることもあります。

また、欠けて尖った歯で舌を傷つけることもあるので、触らないようにしましょう。

小さくても痛くなくても歯医者に行く

歯が欠けたら、欠けた面積が小さくても大きくても、例え痛くなくても歯医者へ行きましょう。

歯が欠ける原因は、虫歯や噛み合わせの癖、外傷など、さまざまあります。

歯が欠けるということは、何らかの問題が起きている可能性が高いです。

痛くないからといって放置せず、歯医者で診てもらうようにしましょう。

歯が欠ける原因

歯 欠けた

歯が欠ける原因は、さまざまあります。

  • 虫歯
  • 噛み合わせの癖
  • 歯をぶつけた
  • 食習慣

虫歯

歯の内部で広がるような虫歯がある場合は、歯が欠けることがあります。

歯は3つの層で構成されており、外側から「エナメル質」「象牙質」「歯の神経」となっています。

エナメル質は象牙質よりも硬いため、虫歯になったときに比較的柔らかい象牙質だけ溶けて、外側のエナメル質を残したまま進行することがあります。

そうすると、食べ物を噛んだときや歯を噛み合わせたときに、エナメル質が崩壊して歯が欠けます。

噛み合わせの癖

歯ぎしり、食いしばり、歯列接触癖(TCH)のような、

噛み合わせの癖によって歯が欠けることがあります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、無意識に行われる癖で、歯をギリギリと擦り合わせたり、グッと噛み締めたりする癖です。

ストレス解消や精神安定のために、就寝時に無意識下で行われることが多いです。

歯ぎしりや食いしばりをすると、最大で自分の体重の3倍ほどの力が歯にかかります。

これにより、歯が崩壊して欠けてしまうことがあります。

歯列接触癖(TCH)

歯列接触癖とは、上下の歯を常に合わせてしまう癖のことです。

歯ぎしりや食いしばりほど強い力ではありませんが、弱い力で常に歯を噛み合わせることで、歯の欠けやすり減り、知覚過敏などを引き起こすといわれています。

歯をぶつけた

歯をぶつけて何らかの問題が起きることを、歯科では「外傷」といいます。

転んだり、顔を何かにぶつけたりしたときの衝撃で、歯が欠けてしまうことがあります。

食習慣

食習慣によって酸蝕歯になると、歯が欠けることがあります。

酸蝕歯とは、酸度の強い食べ物や飲み物を摂取することで、虫歯ではないのに歯が溶けて脆くなってしまう症状です。

酸度の強い食べ物や飲み物は、レモン、炭酸飲料、スポーツドリンクが挙げられます。

欠けた歯を放置するとどうなる?

歯 欠けた

欠けた歯を放置すると、以下のような問題を起こすことがあります。

  • 象牙質の露出による問題
  • 噛み合わせが乱れる
  • 舌を傷つける

象牙質の露出による問題

歯の内側にある象牙質は、外側を覆うエナメル質よりも柔らかくてデリケートです。

歯が欠けて象牙質が露出すると、虫歯になるリスクが高くなります。

また、象牙質には歯の神経につながる「象牙細管」という穴があるため

食事の温度や歯ブラシが当たる刺激が神経に伝わって、痛みを感じやすくなります。

歯の神経の露出による問題

歯が大きく欠けて神経が露出した場合は、激しい痛みが起きる可能性が高いです。

歯の神経が炎症を起こしてしまうと、基本的には歯の神経を取る治療が必要になります。

歯の神経がなくなると、歯の代謝が行われてないため歯質が脆くなり、歯の寿命は短くなります。

噛み合わせが乱れる

歯と歯の間が欠けて空いたスペースに隣の歯が倒れ込んできたり、

奥歯の咬む面が欠けて噛み合わせが低くなったりすると、噛み合わせが乱れる可能性があります。

舌を傷つける

歯が欠けて鋭くなっている場合は、舌が触れたときに傷をつけてしまうことがあります。

歯が欠けたら何日以内に歯医者に行くべき?

歯 欠けた

歯が欠けた場合は、日を空けずに、できるだけ早く歯医者に行くのが望ましいです。

欠けた範囲が小さくて痛みがなく、見た目が気にならない奥歯の欠けである場合は、放置してしまう人もいますが、それは危険です。

欠けたところから虫歯になったり、痛みが出たりする前に、歯医者へ行きましょう。

歯が欠けたら早く歯医者に行こう

歯 欠けた

歯が欠けると、痛みがなくて噛み合わせに問題がなくても、あとから何らかの問題が起きることもあります。

歯が欠けたら、できるだけ早く歯医者に行きましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター