歯ぐきの腫れはストレスが原因?歯医者に行くべき?

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最終更新日 2022年10月26日

患者さん
患者さん

先生、急に歯ぐきが腫れて痛いです!

歯科医師
歯科医師

もしかして、最近お疲れですか?
歯ぐきの腫れは、身体がストレスを感じているサインかもしれません。

今回は、歯ぐきの腫れとストレスの関係についてお話しします!

歯ぐきの腫れはストレスが原因?

歯ぐきの腫れ ストレス

歯ぐきが腫れる原因はいくつかありますが、ストレスが原因になることがあります。

ストレスが溜まると身体の抵抗力が下がり、歯ぐきの炎症を起こす歯周病菌に感染しやすくなります。

ストレスによる睡眠不足で身体が疲れているときは、いつも通りの歯磨きを行っていても歯ぐきが腫れやすくなるので注意が必要です。

ストレスによる歯ぐきの腫れは歯医者に行くべき?

歯ぐきの腫れ ストレス

歯ぐきが腫れたら、基本的には歯医者で診てもらいましょう。

歯ぐきが腫れるときは歯周病や歯肉炎が原因のことが多く、ストレスにより一時的に歯ぐきへの抵抗力が弱くなっているだけなら、丁寧に歯磨きを行うことで歯ぐきの腫れは自然に治まります。

しかし、歯ぐきの腫れと同時に

  • 歯ぐきから膿が出ている
  • 歯ぐきから出血がある
  • 歯ぐきの痛みが強い
  • 口臭がひどくなった
  • 歯がグラついている
  • 歯がズキズキと痛い

といった症状が出ている場合は、セルフケアでは対処できない状態になっている可能性があるため、歯医者の受診がおすすめです。

歯医者に行けば、原因を取り除いて痛みを抑えるよう対処してくれることが多いです。

特に膿が出ている場合は、自分でいじって膿を出そうとすると、余計な細菌感染を招き、歯ぐきの腫れを悪化させる恐れがあります。

歯ぐきの腫れを早く改善するためにも、歯医者で適切な処置を受けるようにしましょう。

ストレス・そのほかの原因で歯ぐきが腫れる可能性のある病気

歯ぐきが腫れる可能性のある病気には、以下のようなものがあります。

  • 歯周病
  • 根尖病巣(こんせんびょうそう)
  • 歯根破折(しこんはせつ)
  • 智歯周囲炎(ちししゅういえん)
  • 歯ぐきのがん

いずれも、ストレスによって身体の抵抗力が下がることで起こる場合や、まったく関係ない場合もあります。

ただし、ストレスが病状を悪化させている可能性はありますので、歯医者で診てもらうのが安心です。

歯周病

歯と歯ぐきの間にある溝(歯肉溝・歯周ポケット)に歯周病菌が感染して、歯ぐきの腫れや痛みを引き起こします。

悪化すると膿が出たり、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラと動くようになります。

歯磨き不足によるプラークの付着が主な原因ですが、ストレスによる抵抗力の低下によって起こる場合もあります。

根尖病巣

虫歯が悪化して、歯の根の先に膿の袋ができる病気です。

歯の根の周りにある骨や歯ぐきが炎症を起こして、歯ぐきの腫れや痛み、排膿などを引き起こします。

過去に神経の治療を行った歯に再び細菌が感染して根尖病巣を作り、治療済みの歯の周りの歯ぐきが腫れて痛むケースもあります。

歯根破折

歯の根が割れてしまう症状です。

割れた歯の根の隙間から細菌感染を起こし、歯ぐきが腫れることがあります。

智歯周囲炎

親知らずの周りの歯ぐきや骨が炎症を起こす病気です。

歯周病と同じく、歯磨き不足によるプラークの付着で起こることもありますが、ストレスで身体の抵抗力が下がったときに歯ぐきが大きく腫れて痛むことがあります。

歯ぐきのがん

非常にまれですが、歯ぐきのがんが進行すると、歯ぐきの腫れや痛みが出ることがあります。

ストレスによる歯ぐきの腫れをほっとくとどうなる?

歯ぐきの腫れ ストレス

ストレスが解消されて身体の抵抗力が戻れば、歯ぐきの腫れは自然に治ることが多いです。

ただし、何もせずにストレスによる歯ぐきの腫れをほっておいたり、歯磨き不足で口の衛生状態が悪かったりする場合は、歯ぐきの腫れが悪化して、血や膿が出てくるようになります。

丁寧に歯磨きをしても歯ぐきの腫れが改善しない場合は、歯周病が悪化しているか、根尖病巣、歯根破折、智歯周囲炎、歯ぐきのがんなど、ほかの病気の可能性があるため、早めに歯医者へ行きましょう。

ストレスによる歯ぐきの腫れは何日でひく?

歯ぐきの腫れ ストレス

ストレスによって歯ぐきが腫れている場合、正しく歯磨きができていれば1〜2週間ほどで治まることが多いです。

再び同じ場所の歯茎が腫れるようであれば、歯医者で原因をしっかりと調べてもらうのが望ましいです。

ストレスによる歯ぐきの腫れを改善する方法

歯茎の腫れ ストレス

ストレスによる歯ぐきの腫れを改善するには、以下の方法で口を清潔に保ちつつ、ストレスの解消を目指すといいでしょう。

  • 丁寧に歯磨きをする
  • 十分に休む
  • 生活習慣を整える

丁寧に歯磨きをする

歯ぐきの腫れは、歯の汚れに含まれる歯周病菌が原因で起こることが多いです。

丁寧に歯磨きを行い、できるだけ口を清潔に保つようにしましょう。

歯ぐきが腫れていると歯磨き中に痛みを感じることもありますが、磨かないでいると状態が悪化するため、優しく磨くようにしましょう。

歯ぐきにやさしいおすすめの歯ブラシ↓

十分に休む

ストレスで身体に疲れが溜まると、歯ぐきも腫れやすくなります。

夜ふかしはやめて、睡眠時間を確保するように努めましょう。

質のいい睡眠をとるために、寝る前にアロマの香りを嗅いだり、ハーブティーを飲んだりしてリラックスするのもおすすめです。

生活習慣を整える

生活習慣が乱れると、ストレス解消がしにくくなります。

バランスの良い食事を心がけ、生活リズムを整えましょう。

ストレス解消にいいといわれるホルモン「セロトニン」を分泌させるため、起床後に太陽を浴びるのもおすすめです。

歯ぐきの腫れはストレスでも起こります

歯ぐきの腫れ ストレス

ストレスは身体の抵抗力を下げ、歯ぐきの腫れを引き起こす場合があります。

病気による歯ぐきの腫れでなければ、1〜2週間程度で治まりますので、ゆっくり休み、丁寧な歯磨きを行いましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

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