矯正中はホワイトニングできるの?

IMG 2049 ホワイトニング

最終更新日 2023年11月23日

患者さん
患者さん

先生、矯正中なのですが歯の色が気になります。
矯正中もホワイトニングできますか?

歯科医師
歯科医師

歯並びがきれいになってくるとお口の美意識も高まるので、歯の色が気になるという方は多いですよね。
矯正中にホワイトニングができるかは、ホワイトニングと矯正器具の種類によって異なります。
今回は、
「矯正中はホワイトニングできるの?」
「矯正中にできるホワイトニングの種類は?」
こんに疑問にお答えします!

矯正中でもホワイトニングはできる?

矯正中 ホワイトニング

矯正中にホワイトニングできるかは、ホワイトニングと矯正器具の種類によって異なります。

ホワイトニングは、

  • 歯の表側に歯を白くする薬剤を塗って歯を漂白する
  • 着色除去を助ける成分を使って歯の表面の着色を落とす

このようにして歯を白くするものです。

歯を白くする効果や方法は、ホワイトニングの種類によって異なります。

そのため、矯正器具をつけたままでもホワイトニングの薬剤や成分を歯に作用させられるかによって、矯正中にホワイトニングできるかどうかも変わります。

矯正中にできるホワイトニング方法

矯正中 ホワイトニング

ホワイトニングは大きく分けて以下の4種類あります。

  • オフィスホワイトニング
  • ホームホワイトニング
  • ホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニング
  • 市販のホワイトニンググッズを使用するセルフホワイトニング

ホワイトニングの種類ごとに、どの矯正器具なら矯正中でもホワイトニング可能なのかみていきましょう。

矯正中にできるホワイトニング①|オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯医者で歯科医師や歯科衛生士に施術してもらうホワイトニングです。

矯正中にオフィスホワイトニングができる可能性が高いのは、以下の方法で矯正している人です。

  • 裏側矯正(リンガル矯正)
  • マウスピース矯正(※)

オフィスホワイトニングは、歯の表側にホワイトニング用の薬剤を塗って、上から光を当てて歯を白くします。

そのため、基本的には歯の表側に矯正装置が着いていない人しか施術を受けることができません。

表側矯正のように歯の表面に矯正器具が着いている人は、

  • 矯正器具が邪魔でホワイトニング用の薬剤を歯にきちんと塗れない
  • 仮にオフィスホワイトニングをしても歯に色ムラができる

このような理由からオフィスホワイトニングはできません。

※マウスピース矯正はできないことはありませんが、アタッチメント部分は薬剤を塗布できないため、ムラになってしまう可能性が高いです。

ちなみに、昨今表側矯正中でもホワイトニングが可能なトランセントホワイトニングという新しい種類のホワイトニングは、光のみで内面から白くする技術で、アタッチメントやレジンの詰め物も白くなるため通常のホワイトニングに比べムラにもなりにくいと言われています。薬剤を使わないため痛くなく、子供や妊婦でも行えるホワイトニングです。

特殊な機材が必要なため、通常のホワイトニングに比べるとやや費用は高いですが歯への刺激が少なく効果が高いホワイトニングとして人気が出てきています。

外的な着色により後戻りしないため、コーヒーや紅茶を我慢する必要もなく、長持ちします。

まだ導入医院は少ないですが、東京ではミライズ矯正歯科がトランセントホワイトニングを扱っています↓

矯正中にできるホワイトニング②|ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、マウスピースと歯医者で処方されたホワイトニング用の薬剤で歯を白くする方法です。

矯正中にホームホワイトニングができる可能性が高いのは、以下の方法で矯正している人です。

  • マウスピース矯正

ただし、矯正中にホームホワイトニングをする場合はマウスピースの種類に気をつける必要があります。

ホームホワイトニングに使うマウスピースには、

  • 歯医者でオーダーメイドする
  • 既製品のマウスピースをある程度、自分の歯列の形に合わせる
  • マウスピース矯正用のマウスピースをそのまま使用する

の3つのパターンがあります。

ホームホワイトニングは、歯の表側に着いている矯正器具やアタッチメントによって色むらができる可能性はないか、矯正器具が着いていてもマウスピースを安全に着脱できるかを考慮して適応が決まります。

マウスピースが併用できない矯正器具の場合は、ホームホワイトニングができません。

矯正中にできるホワイトニング③|ホワイトニングサロンのセルフホワイトニング

ホワイトニングサロンのセルフホワイトニングとは、歯医者のような医療機関ではなく、美容サロンで行うホワイトニングです。

自分で歯の表側にホワイトニングジェルを塗り光を当てるなど、すべての工程を自分で行います。

ホワイトニンングサロンのセルフホワイトニングは、ほかのホワイトニングと同じく歯の表側に矯正器具が着いている表側矯正は受けられません。

マウスピース矯正や裏側矯正なら受けられる可能性がありますが、施術を受け付けていない方針のホワイトニングサロンもあります。事前に確認しましょう。

矯正中にできるホワイトニング④|市販のホワイトニンググッズ使用したセルフホワイトニング

市販のホワイトニンググッズを使用したセルフホワイトニングとは、

  • ホワイトニング歯磨き粉
  • ホワイトニングペン
  • ホワイトニングスポンジ
  • ホワイトニング家電 など

このような市販品を使う方法です。

基本的にホワイトニング歯磨き粉は、どんな矯正方法の人でも使えます。

ホワイトニングペン、ホワイトニングスポンジ、ホワイトニング家電など、ホワイトニング歯磨き粉以外のホワイトニンググッズは使用方法が異なるため、矯正中に使えるかどうかも異なります。

矯正中に使えるかは、商品に記載されている使用方法を読んだうえで歯科医師に確認するようにしましょう。

矯正中でも使えるホワイトニング歯磨き粉

矯正中 ホワイトニング

365dentistおすすめの矯正中に使えるホワイトニング歯磨き粉を3つご紹介します!

  • ライオン ブリリアントモア フレッシュスペアミント
  • GC ルシェロ歯磨きペースト ホワイト
  • メルサージュ ヒスケア

ライオン ブリリアントモア

歯から着色汚れを浮き上がらせてくれる作用がある「ピロリン酸ナトリウム」配合の歯磨き粉です。

フッ素配合なので、虫歯予防とホワイトニングの両方をケアしたい人におすすめです。

歯科医院で置いていることもある歯磨き粉ですが、通常のドラッグストアではあまり売られていません。

医院以外で買う場合はAmazonや楽天などネット購入もしくはLOFTや東急ハンズ等で手に入ります。

GC ルシェロ歯磨きペースト ホワイト

弱アルカリ性のペーストが歯の着色汚れを浮かせて取り除くホワイトニング歯磨き粉です。

タバコのヤニを溶かすPEG400が配合されているので、喫煙による歯の黄ばみや着色が気になる人におすすめです。

ルシェロシリーズは海外でも非常に人気が高く、注目を集めています。

メルサージュ ヒスケア

【1000円ぽっきり!】メルサージュ ヒスケア 80g【歯ブラシ1本とお試し歯磨き剤のおまけ付き】 歯磨き剤 歯磨き粉 知覚過敏予防 う蝕予防フッ化物を1,450ppm配合 【2本まで定形外郵便発送可能】

知覚過敏を抑える「硝酸カリウム」と「乳酸アルミニウム」と着色汚れを落とすPEG400が配合された歯磨き粉です。

知覚過敏とホワイトニング両方のケアをしたい人におすすめです。

まとめ

矯正中 ホワイトニング

矯正中にホワイトニングをする場合は、ホワイトニングと矯正器具の種類に気をつける必要があります。

基本的に市販のホワイトニング歯磨き粉はすべての矯正器具と並行して使えますが、他のホワイトニングは表側矯正の人はできないことが多いです。

マウスピース矯正や裏側矯正の人はホワイトニングの種類によっては矯正中でも施術できる可能性があるので、歯科医師に相談してみましょう。

365dentistでは、

  • 歯科医師運営のオープンチャットでのご相談
  • あなたにあった歯医者探しのお手伝い
  • お口に関するお役立ちコラム

で、あなたのお口の健康と美をサポートいたします!

お口に関するお悩みや疑問がある方は、まずは歯科医師運営のオープンチャットでお気軽にご相談ください!

関連記事:ホワイトニングはどのくらい効果がある?種類ごとに必要な回数や期間を説明!

関連記事:【歯科医師監修】ホワイトニング効果のある歯磨き粉5選

関連記事:ホワイトニングの費用はどのくらい必要なの?矯正中もホワイトニングできるって本当?

n10g4rn9 l03ypdEdkwpnkGLSbrpzM1zEliFJxqwjryrSAB25AeORlOrnS5iKK nUYXrnh9jZas1Ze40WJvxRSr4iXtJ365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ

長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

UyRZkXPjQvAn5BK9ai6vfhAEgYGCePrS3Id158EZKuev 2TIlSXaZPkxY9dJ 3vCTCm7hqIEw6AzmlpdiuMD8H 9aD01UftplKrgMtn7dmYe監修 歯科医師/Naomi

臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

You cannot copy content of this page