【歯科医師監修】ホワイトニング効果のある歯磨き粉5選

最終更新日 2022年7月7日

患者さん

歯の着色が気になります。
市販のホワイトニング歯磨き粉で、着色に効果的なものはありますか？

歯科医師

それなら、ポリリン酸ナトリウムなどの成分が配合された歯磨き粉がおすすめです！
今回は、ホワイトニング効果のある市販の歯磨き粉5選をご紹介します。

市販のホワイトニング歯磨き粉を選ぶポイント

市販のホワイトニング歯磨き粉を選ぶときに確認したいポイントは、歯の着色を落とす成分と着色を予防する成分が含まれているかどうかです。

歯科医師

今回ご紹介する5つのホワイトニング歯磨き粉も、この成分が含まれているかを重視しました！

また、研磨剤や発泡剤、虫歯や歯周病の予防効果など、ホワイトニング以外の成分もチェックするといいでしょう。

歯の着色を落とすだけでなく、歯のコーティングや修復で新たな着色を防ぐ効果のあるホワイトニング成分が配合されたものを選びましょう。

また、着色を落とすときは研磨剤で歯を削るのではなく、歯の汚れを浮かせたり溶かしたりして除去できる成分がおすすめです。

ポリリン酸ナトリウムピロリン酸ナトリウム	着色成分の代わりに歯のカルシウムと結び付いて、歯の表面の着色汚れや色素を浮き上がらせます。
ポリビニルピロリドン(PVP) ポリエチレングリコール(PEG-400、マクロゴール)	タバコのヤニのような油性の着色汚れを優しく溶かして落とします。

ポリリン酸ナトリウムピロリン酸ナトリウム	着色汚れを浮き上がらせるだけではなく、歯をコーティングして汚れや色素を弾きます。
薬用ハイドロキシアパタイト	歯の表面の細かい傷を埋めて修復し、ツルツルにして着色汚れの沈着を防ぎます。
ゼオライト	色素や歯石の沈着を予防します。

ホワイトニング成分のほかに市販の歯磨き粉に含まれる研磨剤や発泡剤、虫歯や歯周病予防効果のある成分の有無もチェックしましょう。

歯磨き粉に含まれる研磨剤の成分は炭酸カルシウム、顆粒、ケイ酸類(シリカ)、清掃剤などです。「研磨剤無配合」と表記がない歯磨き粉には基本的に含まれています。

研磨剤は歯の汚れを落とす効果があるため、適量を用いるには問題がありませんが、着色除去を目的として研磨剤が含まれている歯磨き粉を使い過ぎると、歯の表面を傷つけてしまう恐れがあります。

日本で認可を受けて販売している歯磨き粉なら、常用に問題のある歯磨き粉には「使用は週に１回まで」などと注意書きがされているので、使用前に歯磨き粉の注意事項を読んでおくと安心です。

発泡剤の代表的な成分は、ラウリル硫酸ナトリウムです。発泡剤は歯磨き粉を泡立たせることで、歯磨き粉に含まれる有効成分を口全体に拡散する役割があります。

発泡剤がたくさん含まれていると口の中が泡だらけになって磨きにくいため、泡立ちすぎないように「低発泡」と記載された歯磨き粉がおすすめです。

イソプロピルメチルフェノール(IPMP)	虫歯や歯周病菌の殺菌効果があり、病状の進行を防ぎます。
塩化セチルピリジウム(CPC)	歯の表面に付着して、虫歯や歯周病菌を殺菌します。
ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)	殺菌により、口臭を予防します。
フッ素	虫歯菌の活動を抑える、歯の再石灰化(補修)の促進、歯質強化により、虫歯を予防します。また、歯質強化による知覚過敏の予防にも有効です。