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ティースジュエリー(トゥースジェム)はセルフで付けられるの?注意点や基礎知識を教えます。
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ティースジュエリー(トゥースジェム)はセルフで付けられるの?注意点や基礎知識を教えます。

患者さん
患者さん

先生!
ティースジュエリーを付けてみたいのですが、セルフでも付けられるのでしょうか?

歯科医師
歯科医師

確かに、セルフで付けるティースジュエリーキットが通販で売られていますよね!
今回は、ティースジュエリー(トゥースジェム)はセルフで付けられるのか?注意点などについてお話しします!

ティースジュエリーとは

ティースジュエリー セルフ

ティースジュエリーとは、歯にラインストーンや金属など、ネイルパーツのような装飾品を付ける施術です。

「ティースジェム」や「歯のピアス」とも呼ばれています。

笑ったときにキラキラとしたストーンが見えてとてもきれいなのが特徴です。

アメリカやヨーロッパのセレブがトゥースジュエリーを付けて公の場に登場することもあり、ファッションの一部として楽しまれています。

日本では、歌手のちゃんみなさんが一時期付けていたようで、可愛いと話題になりました!

ブラックピンクのリサやリアーナがつけていたことでも話題ですね。

以下のような特徴があり、比較的手軽に付けることができます。

  • 基本的には歯を削らずに付けられる
  • 安全性の高い素材でできている
  • 寿命は6〜12ヶ月くらい
  • 歯医者で1歯5,000円ほどで施術できる

基本的には歯を削らずに付けられる

ティースジュエリーを健康な歯に付ける場合は、基本的に歯を削らず、歯科用の接着剤で装着します。

イメージとしては、ワイヤー矯正のブラケットを歯に付けるのとほとんど同じです。

そのため、歯医者で付けてもらう場合は、ティースジュエリーを付けて痛みが出たり、歯の健康に影響を及ぼしたりすることはありません。

安全性の高い素材でできている

ティースジュエリーの素材には、以下のようなものがあります。

・クリスタル
・スワロフスキー
・ダイヤモンドなどの天然石
・金・銀 など

ティースジュエリーの厚みは、0.4〜0.9mmほどです。

歯医者で扱われるティースジュエリーは、日本食品分析センターで安全確認されているものや薬機法の承認を得たものが多く、もし飲み込んでも身体に害が出ない素材でできています。

寿命は6〜12ヶ月くらい

歯医者で付けるティースジュエリーの寿命は、6〜12ヶ月くらいです。

食事や歯磨きによって、ティースジュエリーが外れたり曇ってきたりしたら、新しく付け直すことになります。

歯医者で1歯5,000円ほどで施術できる

ティースジュエリーは自費診療になるため、歯医者によって費用は異なります。

ティースジュエリーの費用相場は、以下の通りです。

・施術費用→1歯あたり5,000円〜
・ジュエリー代→1個500円〜
・除去費用→1歯あたり1,000〜5,000円ほど

施術費用には、ジュエリー代は含まれないことが多いです。ジュエリー代は、大きさや素材によって変わります。

また、ティースジュエリーの除去は、歯医者で行う必要があります。

歯を傷つけずに外すためには専用の器具が必要で、歯に残った接着剤は、専用の機械で除去・研磨する必要があるためです。

セルフで付けられる?ティースジュエリーの付け方

ティースジュエリー セルフ

ティースジュエリーは、以下の2つの方法で付けられます。

  • ティースジュエリーを扱っている歯医者で付けてもらう
  • 通販でティースジュエリーのキットを買ってセルフで付ける

ティースジュエリーを扱っている歯医者で付けてもらう

ティースジュエリーを扱っている歯医者で付けてもらう方法です。

以下の手順でティースジュエリーを装着します。

  1. ティースジュエリーのデザインと装着する位置を選ぶ
  2. クリーニングで歯の表面の汚れを落とす
  3. 歯科用の接着剤でティースジュエリーを歯に付ける
  4. 接着剤が固まったら完了
  5. 歯科医師の指示に従い、必要に応じて術後30分〜2時間ほど、飲食を控える

接着剤は、歯科医院によって使用するものが異なります。

ライトを当てて固めるタイプの接着剤の場合、硬化時間は約5分です。

基本的には歯を削らずに装着しますが、歯を削ってはめ込むタイプのティースジュエリーもあるので、注意しましょう。

健康な歯を削って付けるティースジュエリーは、歯を削らずに付けるティースジュエリーよりも虫歯になるリスクが高く、好ましくありません。

歯科医師
歯科医師

ちなみに、事前にホワイトニングをしておくと、さらにティースジュエリーが映えますよ!

通販でティースジュエリーのキットを買ってセルフで付ける

通販でティースジュエリーのキットを購入して、セルフで装着することもできます。

しかし、通販で買えるものは海外製であることが多く、日本の薬事法で承認されていない可能性が高いです。

デメリットが大きいため、セルフでティースしを付けるのは控えた方がいいでしょう。

セルフでティースジュエリーを付けるデメリット

セルフでティースジュエリーを付ける場合は、すべてが自己責任になるため、以下のようなデメリットが生じます。

  • 接着剤とティースジュエリーが歯と身体にどんな影響を与えるか分からない
  • 問題が起きたときに歯医者で診察を受けられない可能性がある
  • すぐ取れる確率が高い
接着剤とティースジュエリーが歯と身体にどんな影響を与えるか分からない

ティースジュエリーをセルフで付ける場合、日本の薬事法で承認されていないものは、接着剤が歯と身体にどんな影響を与えるか分かりません。

歯科用の接着剤は、用途に応じて接着力が違います。

また、銀歯や仮歯などの素材を劣化させてしまうことがないよう、素材ごとに接着剤の成分も考慮されています。

セルフのティースジュエリーキットで日本の薬事承認を受けていない接着剤を使った場合、最悪、歯を傷つけたり、ティースジュエリーが溶けたりして、身体に悪い影響を与える可能性があります。

問題が起きたときに歯医者で診察を受けられない可能性がある

ティースジュエリーを自分で外せなくなったり、歯がしみたりするなどの問題が生じた場合、歯医者での診察を断られる可能性があります。

セルフのティースジュエリーの素材や接着剤の成分がどのような影響を与えるものか分からないため、治療により症状を悪化させる可能性があり、手を出せないと判断される場合があるからです。

すぐ取れる確率が高い

ティースジュエリーを適切に歯に付けるには、歯の表面をきれいにして、乾燥させることが大切です。

セルフでティースジュエリーを付ける場合は、歯のクリーニングや乾燥が十分にできないことも多く、付けてもすぐに取れてしまうことがあります。

セルフでも歯医者でも気をつけよう!ティースジュエリーの注意点

ティースジュエリー セルフ

セルフ・歯医者問わず、ティースジュエリーを付ける場合は、以下のことに注意する必要があります。

  • 口内炎のリスクが高くなる
  • 歯磨きを念入りに行う必要がある
  • 研磨剤入りの歯磨き粉は使えない

口内炎のリスクが高くなる

ティースジュエリーは、硬い異物を歯に付けるため、唇が引っかかって口内炎になる場合があります。

歯磨きを念入りに行う必要がある

ティースジュエリーの周りは汚れが溜まりやすいため、歯磨きを念入りに行う必要があります。

汚れが溜まるとティースジュエリーの周りから虫歯になるリスクが高まるので、注意しましょう。

研磨剤入りの歯磨き粉は使えない

研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、ティースジュエリーに傷が付いて、輝きがなくなります。

歯磨き粉は、研磨剤の入っていないものを使いましょう。

ティースジュエリーはセルフよりも歯医者で付けるのがおすすめ

ティースジュエリー セルフ

ティースジュエリーは、歯にラインストーンや金属などの飾りを付けて楽しむものです。

セルフで付けられるキットを通販で購入することもできますが、安全面や持ちを考えるなら歯医者で付けるのがおすすめです。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター