ガムピーリングは痛いって本当?歯ぐきの着色の原因と対策法

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みなさんは歯ぐきの色を気にしたことはありますか?

歯の色や歯並びは健康的で美しい口元の要素として注目されることが多いですが、実は、歯ぐきの色も口元の美しさに大きく関係しています。

患者さん
患者さん

ホワイトニングや矯正をしたのに、なんだか口元の印象がイマイチな気がする…

という方は、歯ぐきの色が原因かもしれません。

歯茎の色は「ガムピーリング」で改善できる可能性があります。

今回は、ガムピーリングの痛みや歯ぐきの着色の原因と対策をお話しします。

ガムピーリングとは?痛いの?

ガムピーリング 痛い

ガムピーリングとは歯ぐきを健康なピンク色にする治療です。

歯ぐきは、

  • 紫外線
  • タバコ
  • 日々の飲食
  • 口呼吸
  • 歯ブラシの強い摩擦 など

が原因で歯ぐきへ着色を起こし、黒ずむことがあります。

ガムピーリングは、黒ずみが気になる歯ぐきにピーリング剤を塗って、生まれ持った健康的な色の歯ぐきに戻す施術です。

ピーリング剤には、フェノールやエタノールが含まれており、歯ぐきに塗ると上皮組織が変性して、メラニン色素とともにはがれ落ちます。

はがれ落ちた部分の歯ぐきは再生されて、健康的でみずみずしい印象の歯ぐきへと生まれ変わります。

ガムピーリングの痛み

ガムピーリング中は、軽いピリピリ感や痛みを感じることがありますが、塗る麻酔(表面麻酔)を使うので、心配するほどの痛みはありません。

施術も歯科医師か歯科衛生士が行うため、万が一強い痛みを感じてもすぐに対処してもらえるので安心です。

ガムピーリングの効果

1回30〜45分程度の施術で、術後2週間ほどで効果を現します。

ガムピーリングの費用相場

上下の歯ぐきで10,000〜25,000円前後が相場です。

歯科医院によっては、上下どちらかだけなら半額ほどで施術できる場合もあります。

ガムピーリングはどんな人におすすめ?

歯ぐきの色がトーンアップすることで、笑ったときに、健康的で美しい歯が映える口元になります。

歯科医師
歯科医師

ガムピーリングはこんな人におすすめです!

  • 歯のホワイトニングや矯正をしたのに、口元の印象が明るく見えない
  • 喫煙習慣があり、歯ぐきが黒ずんでいる
  • 笑ったときに歯ぐきが見えやすく、紫外線にさらされやすい
  • 口呼吸の習慣があり、歯ぐきの色が悪いと感じる
  • ワンランク上の口元を目指したい

ガムピーリングの方法

ガムピーリング 痛い

ガムピーリングは以下の流れで進みます。

  1. 診察・カウンセリング
  2. ガムピーリングの施術
    1. 唇を保護
    2. 歯ぐきを乾かす
    3. 表面麻酔
    4. ガムピーリング用の薬剤を塗布
    5. うがい
  3. 2週間後に効果の確認

1、診察・カウンセリング

診察を行い、歯ぐきが黒くなっている原因を見極めます。

自分の悩みや理想を伝え、ガムピーリングの痛みや効果について説明を受けます。

2、ガムピーリングの施術

  1. 唇を保護
  2. 歯ぐきを乾かす
  3. 表面麻酔
  4. ガムピーリング用の薬剤を塗布
  5. うがい

唇を保護

唇に薬剤が付くと痛みが出たり、唇が白くなったりするので、ガムピーリング用の薬剤が唇に触れないように保護します。

一般的には唇にアングルワイダーというプラスチックでできた器具をはめて保護し、唇が閉じてこないようにします。

歯ぐきを乾かす

表面麻酔やガムピーリング用の薬剤がきちんと黒くなった歯ぐきに密着するように、歯ぐきに風をかけて乾かします。

表面麻酔

歯ぐきの表面の感覚を鈍くするために、表面麻酔を塗布します。

表面麻酔は軟膏のようなもので、針を使って注入する麻酔とは異なり、10〜20分ほどで効果はなくなります。

術後に何時間も口の感覚がなくなることはありません。

ガムピーリング用の薬剤を塗布

ガムピーリング用の薬剤を歯ぐきの着色部分に塗布します。

このときに、歯ぐきが染みたりピリピリとするような軽い痛みを感じることがあります。

我慢できないような痛みがあるときは、近くにいる歯科医師または歯科衛生士に知らせましょう。

うがい

ガムピーリング用の薬剤を塗ったところが白くなったら、椅子を起こしてもらえるので、うがいをして薬剤を洗い流します。

うがいをしたら、ガムピーリングの施術は終了です。

2週間後に効果の確認

施術後は2〜3日で薬剤で白くなった歯ぐきが剥がれて、2週間ほどかけてピンク色の歯ぐきに変化します。

歯科医院によっては、効果の確認を行うために2週間ほど経過したころに診察を行う場合があります。

初めてのガムピーリングの場合や、歯ぐきへの着色度合いによっては、1回で満足する変化が見られないこともあるため、2週間後の診察を経て、必要に応じて2回目のガムピーリングを行います。

ガムピーリングの注意点

ガムピーリング 痛い

ガムピーリングにはいくつかの注意点があります。

  • 歯ぐきへの再着色が生じる
  • 歯ぐきの色味は選べない
  • 術後2〜3日は歯ぐきが白くなる場合がある
  • 術後1週間くらいは痛みが出る場合がある
  • 金属の詰め物や被せ物が原因の黒ずみはメタルフリーへの作り替えが必要
  • 施術を受けられない人がいる
患者さん
患者さん

知らないと、術後に不安になりそうですね…

歯科医師
歯科医師

施術前によく確認しておきましょう!

歯ぐきへの再着色が生じる

歯ぐきの黒ずみは、喫煙や口呼吸、紫外線、食生活などの影響を受けて起こります。

そのため、ガムピーリングを行なっても、これらの影響により4〜12ヶ月ほどで歯ぐきに再着色が起こる可能性があります。

再着色までの期間には個人差がありますが、気になる方は定期的にガムピーリングを行うのがおすすめです。

歯ぐきの色味は選べない

色素を取り除いて生まれ持った歯ぐきの色に戻すことが目的のため、歯ぐきの色味は選べません。

そのため、元から歯ぐきの色味が暗い方は、あまり効果を時間できない可能性があります。

また、歯ぐきの形状や元から歯ぐきに色むらがある方は、ガムピーリングをしても歯ぐきが均一な色味にならないことがあります。

術後2〜3日は歯ぐきが白くなる場合がある

ガムピーリングにはダウンタイムがあり、術後2〜3日は歯ぐきが白くなることがあります。

通常は2〜3日で白い部分が剥がれ落ちて、新しい歯ぐきに生まれ変わります。

術後1週間くらいは痛みが出る場合がある

術後1週間くらいまでは、食事などの際にピーリングした歯ぐきに熱いものや刺激物が触れると、口内炎のときのような痛みを感じることがあります。

金属の詰め物や被せ物が原因の黒ずみ改善にはメタルフリーへの作り替えが必要

金属の詰め物や被せ物の金属イオンによって、歯ぐきが黒くなることがあります。

これは「メタルタトゥー」とも呼ばれるものです。

歯ぐきの黒ずみを改善するには、根本的な原因となる金属の被せ物や詰め物をオールセラミックなどのメタルフリーの素材に作り替えたうえで、ガムピーリングなどの処置を行う必要があります。

施術を受けられない人がいる

以下の方は、ガムピーリングの施術を受けられません。

  • フェノールやアルコールのアレルギーがある方
  • 歯ぐきに炎症がある方

フェノールやアルコールにアレルギーがある方は、ガムピーリングに使われる薬剤によって重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、適応外です。

また、歯周病などで歯ぐきに炎症が起きている場合は、薬剤で炎症が悪化したり、ガムピーリングの効果が得られなかったりするため、施術できません。

ガムピーリングの痛みは心配しなくても大丈夫

ガムピーリング 痛い

ガムピーリングは、歯ぐきの黒ずみを解消するのに効果的な施術です。

ピーリング剤による痛みを多少感じるかもしれませんが、表面麻酔を行うので心配はいりません。

歯ぐきの黒ずみが気になる方は、検討してみると良いでしょう。

365dentistでは、お口の健康と美に関する情報発信をしています。

歯科医師運営のオープンチャットでお悩み相談も受け付けておりますので、お気軽に遊びに来てくださいね!

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

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