下の歯並びが悪くなる原因は?

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患者さん
患者さん

矯正中は先生、下の歯並びが悪くなってきた気がします。
なぜでしょうか?

歯科医師
歯科医師

下の歯並びが悪くなる原因は、さまざまあります。
今回は、下の歯並びが悪くなる原因、予防法、下の歯並びが悪くなったらすべきことについてお話しします!

下の歯並びが悪くなる原因とは?

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下の歯並びが悪くなる原因は、歯の大きさや本数に対して顎が小さいことで、下の歯が生えるためのスペースが不足することです。

下の歯のスペース不足が起こる要因はさまざまあり、先天的な要因と後天的な要因に分けられます。

先天的な要因は生まれつき持っている要因、後天的な要因は成長過程で起こる要因を指します。

下の歯のスペース不足が起こる先天的な要因と後天的な要因をそれぞれ解説します。

下の歯並びが悪くなる2つの先天的な要因

下の歯並び悪くなってきた

下の歯並びが悪くなる先天的な要因には、以下のようなものがあります。

  • 遺伝
  • 生まれつき歯の本数が多い(過剰歯)

下の歯並びが悪くなる先天的な要因①:遺伝

歯と顎の大きさは遺伝による影響を受けます。

遺伝的に顎の大きさよりも歯が大きい人は、下の歯が顎に収まらないため歯並びが悪くなります。

下の歯並びが悪くなる先天的な要因②:生まれつき歯の本数が多い(過剰歯)

生まれつき歯の本数が通常よりも多い場合は、顎の大きさに問題がなくても下の歯が生えるためのスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなることがあります。

生まれつき歯の本数が多いことを「過剰歯」と言います。下の歯は通常親知らずを除いて14本あり、これよりも多い歯は過剰歯となります。

下の歯並びが悪くなる5つの後天的な要因

下の歯並び悪くなってきた

下の歯並びが悪くなる後天的な要因には、以下のようなものがあります。

  • 口周りの癖
  • 虫歯や外傷による歯の喪失
  • 歯周病
  • 親知らず
  • 噛み合わせ

下の歯並びが悪くなる後天的な要因①:口周りの癖

口周りの癖は歯並びに影響を与えます。

舌で歯を押す、唇や指を噛んだり吸ったりするような癖があると、歯に不適切な力がかかってしまい、下の歯並びを悪くする可能性があります。

下の歯並びが悪くなる後天的な要因②:虫歯や外傷による歯の喪失

虫歯や外傷などのトラブルにより歯を失った場合は、歯並びが悪くなることがあります。

子どもの場合は、虫歯や外傷によって乳歯が予定よりも早く抜けてしまうことで、生え変わりが上手くいかずに永久歯の歯並びが悪くなるケースが多いです。

大人の場合は、虫歯や外傷によって歯を失ったときに放置したことで歯並びが悪くなるケースがあります。

大人、子どもに関わらず、歯が失くなると空いたスペースに隣の歯が倒れ込んできてしまうため、下の歯並びは悪くなることが多いです。

下の歯並びが悪くなる後天的な要因③:歯周病

歯周病が悪化して歯を支える骨が少なくなると、噛み合わせが乱れて下の歯並びも悪くなることがあります。

歯周病は自覚症状がないまま進行することが多いです。

そのため、「最近、急に下の歯がガタガタしてきたかも…?」と感じたことがきっかけで、歯周病に気づくようなケースもあります。

下の歯並びが悪くなる後天的な要因④:親知らず

下の歯並びは、親知らずの影響で悪くなることもあります。

親知らずが斜めに生えたり、歯茎に横向きに埋まったまま歯の根が成長したりして、歯列を前方に押し込むためです。

親知らずが生えてくる10代後半以降から見られる症状です。歯列矯正で歯並びを整えたあとに親知らずによって歯並びが悪くなるケースもあるので、注意が必要です。

下の歯並びが悪くなる後天的な要因⑤:噛み合わせ

噛み合わせは歯並びと大きく関係しています。

出っ歯、受け口、開咬などで噛み合わせが悪い状態を放置すると、時間の経過とともに歯並びが乱れる可能性があります。

下の歯並びが急に悪くならないようにする予防法

下の歯並び悪くなってきた

下の歯並びが急に悪くならないようにするには、歯並びが乱れる前に、

  • 遺伝
  • 生まれつき歯の本数が多い(過剰歯)
  • 口周りの癖
  • 虫歯や外傷による歯の喪失
  • 歯周病
  • 親知らず
  • 噛み合わせ

これらの歯並びを乱す原因を取り除く必要があります。

しかし、自力で完全に予防することは難しいため、歯医者で定期検診を受けて自分の口の状態を把握し、問題が起きたときにすぐに対策を取れるようにしておくことが大切です。

虫歯や歯周病にならないように日頃から正しい方法でケアを行うようにするようにしましょう。

過剰歯や親知らずが歯並びに影響する場合は、歯並びが乱れる前に抜歯するのも方法の一つです。

遺伝、口周りの癖、噛み合わせによって歯並びが悪くなる可能性が高い人は、悪化する前に歯列矯正を検討するのもおすすめです。

下の歯並びが悪くなったらやること

下の歯並び悪くなってきた

下の歯並びが悪くなった場合は、乱れた歯並びを戻すために矯正治療で歯を動かす必要があります。

単に遺伝や口周りの癖、噛み合わせによって下の歯並びが乱れているのではなく、

  • 過剰歯
  • 親知らず
  • 虫歯
  • 歯周病 など

このような問題が起きている場合は、親知らず過剰歯や親知らずの抜歯、虫歯、歯周病の治療もする必要があります。

自力で乱れた歯並びを治すことはできず、抜歯や治療が必要な状態を放置していても悪くなってしまった下の歯並びがよくなることはありません。

まずは歯医者に行って診察を受けて、悪くなった下の歯並びを改善するために何をすべきか相談しましょう。

まとめ

下の歯並び悪くなってきた

下の歯並びが悪くなる原因は、

  • 遺伝
  • 生まれつき歯の本数が多い(過剰歯)
  • 口周りの癖
  • 虫歯や外傷による歯の喪失
  • 歯周病
  • 親知らず
  • 噛み合わせ

このような先天的、後天的な要因によって、歯が生えるためのスペースが不足することです。

下の歯に限らず、歯並びが急に悪くなってしまった場合は、抱えている何らかの問題が「歯並びの悪化」という形で浮き彫りになってきた可能性が高いです。

下の歯並びが乱れてきたと感じた段階で歯医者に行き、診察を受けるようにしましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

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