理解しないと後悔する!?『ドライソケット』とは?

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ドライソケット

最終更新日 2022年5月12日

抜歯した後3日以上経ってもひどい痛みが続く・・・
何もしなくてもガンガンずっと痛む・・・

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こんな方は、抜歯した部位がドライソケットになっている可能性があります。

ドライソケットとは、抜歯後に歯が生えていた部分の骨がばい菌に感染してしまうことで起きる感染症のこと。

通常は、抜いた後の穴を血餅(血の塊)が守ってくれたあと歯茎がかぶさってくるため、

徐々に痛みは引いてきますが、血餅がはがれてしまい骨がむきだしになってしてしまうと感染し強い痛みを起こします。

普通、抜歯後の痛みは数日で徐々に引いてくるのに対して、ドライソケットは抜歯後3日後あたりから徐々に痛みが強くなってきます。

ドライソケットになると顎全体がガンガン痛むような感覚や抜歯部位が刺さるような非常に敏感な感覚が起きることもあります。

ドライソケットの3大原因

ドライソケットは抜歯部位の感染症です。

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① 抜歯した部位の血餅(血の塊)がはがれてしまった

強くゆすいでしまったり、抜歯部位を触ったりしてしまったことで、抜歯後に骨を守っていた血餅が流れてしまい、ドライソケットを引き起こす可能性があります。

mekki hagare

② たばこを吸っている

たばこは血流を悪くするため、血餅を作るのを阻害してドライソケットを起こしやすくなります。

③ 抜歯に時間がかかった

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骨に埋まっていた「親知らず」や「根っこが長い歯の抜歯」は時間がかかることがあります。

手術の時間が長いと骨に対する刺激も大きくなり、治りも遅く、ドライソケットを起こしやすくなります。

ドライソケットの予防法

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◆ 強くゆすがない、触らない

強くゆすいだり抜歯部位を触ったりするとせっかくできかけていた血の塊が流れてしまい、抜歯部位が露出してドライソケットを起こしやすくなります。
抜歯後に血の味がしたり多少出血するのは当たり前なので血が出なくなるまでゆすいだり気になるからと舌でさわったりするのは絶対に控えましょう。

◆ 口を清潔に保つ

抜歯した部位を清潔に保つため、抜歯した日も他の歯はしっかり磨きましょう。
うがい薬でのうがいも、強く口の中で回さなければ問題ありません

◆ 抗生物質を最後まできちんと飲みきる

痛みがなくなっても指示されたとおり抗生物質は最後まで飲みましょう。

◆ 体調が悪いときは抜歯を控える

ドライソケットは感染症なので、風邪などで体が弱っているときは起きやすくなります。体調が悪いときは抜歯は控えて寝不足にも気をつけましょう。

ドライソケットが起きてしまったら?

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ドライソケットが起きてしまったら、基本的にはまずは抗生物質の追加投薬で様子を見ます。

痛みが続いていたとしてもドライソケットまではいかない単なる歯肉の治癒不全であればレーザー治療と抗生物質の併用で大きく改善することもあります。

あまりに治りが悪い場合には血流を良くするために麻酔をして血を出す処置を行うこともあります。

ドライソケットへの処置

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ドライソケットになったら、1から3の順で処置を試みます。

1. 抗生物質を追加で飲む

2. レーザー治療で痛みの緩和を行ったり周りの歯茎の治療をする

3. 血流を持たせるために麻酔をして血を出す

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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