こどもの矯正はいつから始めるべき?適齢期はあるの?

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最終更新日 2023年11月20日

患者さん
患者さん

先生、こどもの矯正は早く始めた方がいいと聞いたのですが、いつから始めるべきでしょうか?
適齢期はありますか?

歯科医師
歯科医師

分かりました!
今回は、こどもの矯正はいつから始めるべき?適齢期はあるのかについてお話ししましょう。

こどもの矯正はいつから始めるべき?

こども 矯正 いつから

こどもの矯正を始めるべき時期には個人差があるため、何歳からこどもの矯正を始めるべきかを一概に言うことはできません。

その理由は、顎の状態、噛み合わせ、歯の生え方によって治療を始めるべきタイミングが異なるからです。

一般的には上下の前歯が永久歯に生え変わる7〜8歳くらいから必要に応じてこどもの矯正を始めることが多いようですが、受け口や左右どちらかに噛み合わせがずれているようなケースの場合は3〜5歳ころの早い段階から治療を開始する場合があります。

状態によって治療を始める時期が変わってきますので、こどもの虫歯予防を兼ねて歯医者の定期検診に通いながら歯並びや噛み合わせについて相談してみるといいでしょう。

こどもの矯正を検討すべき時期のポイント

こども 矯正 いつから

こどもの矯正を始めるタイミングは個人差が大きいため、自分で判断するのは難しいです。

こどもの矯正を検討すべき時期を逃さないようにするには、以下のようなタイミングでこどもの矯正を扱っている歯医者に行って相談してみるのがおすすめです。

  • 3歳児検診で噛み合わせを指摘されたとき
  • 学校検診で「歯並び・噛み合わせ」の項目にチェックがついたとき
  • こどもの歯並びが悪いのに気づいたとき
  • 先天性欠如や過剰歯があるとき

3歳児検診で噛み合わせを指摘されたとき

3歳児検診では、スクリーニング的に噛み合わせをチェックする項目があります。

この段階で噛み合わせを指摘された場合は早い段階でこどもの矯正を行い、顎の成長をコントロールした方がいい可能性があります。

噛み合わせに問題がある場合は、顎の成長とともに悪化することが多いです。

すぐに治療をしなくても、経過観察をしながら相談できるかかりつけがいた方が安心なので、一度こどもの矯正を扱っている歯医者で診てもらうのがおすすめです。

学校検診で「歯並び・噛み合わせ」の項目にチェックがついたとき

学校検診では、歯並びと噛み合わせをチェックする項目があります。

学校検診でこの項目に「要観察」や「要精密検査」のようなチェックがついた場合は、歯医者で相談しましょう。

乳歯の歯並びが悪いのに気づいたとき

乳歯の歯並びが悪い場合は、乳歯よりも大きい永久歯が生えるためのスペースがない確率が高いです。

顎のスペース不足によって、歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があります。気づいた段階で歯医者に相談しましょう。

先天性欠如や過剰歯があるとき

先天性欠如は生まれつきない歯のことで、過剰歯とは生まれつき通常よりも多い歯のことです。

永久歯の本数が通常よりも多かったり少なかったりすると、噛み合わせや歯並びが悪くなることがあります。

そのため、先天性欠如や過剰歯がある場合は永久歯が生え揃うまで経過観察を行い、必要に応じてこどもの矯正を受けるといいでしょう。

永久歯の先天性欠如や過剰歯は、レントゲン写真を撮ることで分かります。

  • 乳歯が適齢期を過ぎても抜けない
  • 乳歯が抜けた後に永久歯が生えてこない
  • 永久歯の歯と歯の間に大きな隙間ができている
  • 健康診断で歯の本数について指摘された など

このような場合は、歯医者に行って確認してみるのがおすすめです。

こどもの矯正の種類

こども 矯正 いつから

こどもの矯正は、

  • 第1期治療(乳歯から永久歯に生え変わる3〜12歳ころに行うこどもの矯正)
  • 第2期治療(永久歯が生え揃った12歳以降に行うこどもの矯正)

の2種類に分かれています。

第1期治療は、将来的な歯並びの悪化を防ぎ、第2期治療で永久歯を並べるための下地作りをするために行います。

顎の成長をコントロールしながら、歯並びを悪化させる要因となる舌や唇の癖、口呼吸などの改善を行うのが主な目標です。

永久歯が生え揃ったころに行う「第2期治療」は、基本的に大人の矯正と同じです。

第1期治療の段階で骨の中にあった永久歯の位置を整えて、仕上げの矯正を行います。

※第1期治療は「早期治療」と呼ばれることもあります。また、さらに細分化して3〜5歳ころに行うものを「第0期治療」、6〜12歳ごろに行うものを「第1期治療」と呼ぶ場合があります。

こどもの矯正の費用

こども 矯正 いつから

こどもの矯正の費用の目安は、以下の通りです。

  • 第1期治療→5〜50万円
  • 第2期治療→30〜50万円

費用にばらつきがあるのは、治療に使う矯正装置の種類や治療期間などで費用が変わるからです。

また、こどもの矯正は自費診療なので、歯医者によって料金が異なります。

基本的に、第2期治療が終わるまでにトータルで100万円くらいかかるように費用が設定されていると考えるといいでしょう。

まとめ

こども 矯正 いつから

こどもの矯正は、顎の状態、噛み合わせ、歯の生え方によって治療を始めるべきタイミングが異なるため、いつから始めるべきかにも個人差があります。

こどもの歯並びが気になったタイミング、3歳児検診や学校検診で歯並びや噛み合わせを指摘されたタイミングなどで、こどもの矯正を扱っている歯医者で相談してみましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

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