クチャラーはなぜ気付かない?原因と治し方を解説!
先生、友人にクチャラーがいて気になっています…。
本人はクチャラーだと気付かないのでしょうか?
クチャラーは食べ方の癖のようなものです。なので、ご本人は気付かないことが多いかもしれませんね。
今回は、クチャラーはなぜ気付かないのか?原因、治し方、伝え方を解説します!
クチャラーとは?なぜ気付かないの?
クチャラーとは、食事をしているときに口から「クチャクチャ」と咀嚼音が鳴る人のことです。
基本的に咀嚼音はある程度するものですが、クチャラーは周囲に聞こえるほどの咀嚼音がします。
音が不快なのはもちろん、口を開けたまま食べ物を噛むため、咀嚼中の食べ物が相手に見えたり唾が飛びそうな感じがしたりすることで汚い印象を与えてしまうことがあります。
クチャラーを前にすると「あんなにクチャクチャと音がするのに、なぜ気付かないの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
しかし、クチャラーは無意識に行う癖のようなものなので、どれだけ大きい音が鳴っていても自分で気付くことはほとんどありません。
自分の食べる姿を鏡で見ることも稀なので、食事中に口が開いていることに気付く人もほぼいないでしょう。
クチャラーの原因
クチャラーになる原因は、以下のような理由で口を開けたまま食事をすることが習慣化していることです。
- 噛み合わせが悪い
- 口呼吸をしている
- 食事中の習慣
噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いことで機能的に口が閉じられない場合は、食事中も口が開くのでクチャラーになりやすいです。
口が閉じにくい噛み合わせは、出っ歯や受け口などです。
また、噛み合わせが悪いと顎を左右にずらして噛んだり噛みやすい片側の歯だけで噛んだりするため、口を閉じたままリズム良く噛めずにクチャクチャと音が鳴ってしまうこともあります。
口呼吸をしている
口呼吸とは鼻で呼吸ができず、口で呼吸していることです。
- 噛み合わせが悪くて口が閉じない
- 唇の筋肉が弱くて口が開きやすい
- 舌の筋肉が弱くて動きが悪い
- 慢性鼻炎やアデノイドなどで鼻が詰まりやすい
このようなことが原因で口呼吸をするようになると、食事中に口を開けたまま噛むことが習慣化してクチャラーになります。
食事中の習慣
食事中に以下のような習慣がある人は、口を開けたまま食べるのが癖になり、クチャラーになることがあります。
- 食事中の姿勢が悪くて下を向いている
- 口に食べ物を入れたまま喋る癖がある
- テレビを観ながら食事をするなど、食事に集中していない など
口を閉じているのにクチャラーなのはなぜ?
口を閉じているのにクチャラーなのは、噛むときに舌が必要以上に口の中で動き回っている可能性があります。
舌や唇の筋肉が弱いことや噛み合わせが悪いと、口を閉じたまま食べ物を噛むには舌を口の中で激しく動かさないといけません。
そうすると、食べ物を噛むときに舌打ちをしているような感じになり、音が鳴ります。
クチャラーの治し方
クチャラーを治すには、以下の方法で口を閉じやすくしたり、クチャラーの原因となる習慣を改めたりするのが効果的です。
- 噛み合わせの改善
- 舌や唇のトレーニングをする
- 鼻呼吸を意識する
- 食事中の習慣を改める
噛み合わせの改善
歯列矯正で悪い噛み合わせを改善し、唇が閉じやすくてバランスよく噛める歯並びにします。
これにより口を閉じてスムーズに食事できるようになれば、クチャラーも改善できます。
舌や唇のトレーニングをする
舌や唇を鍛えることで、舌を正しく使い口を閉じて食事できるようにします。
舌や唇の筋肉を鍛えるには、舌回しトレーニングやあいうべ体操などがおすすめです。
鼻呼吸を意識する
口呼吸だとクチャラーになりやすいので、鼻で呼吸するように意識しましょう。
無意識に口が開いてしまう場合は、気付いたタイミングで口を閉じるようにします。
噛み合わせや鼻詰まりなどが原因で身体的に鼻呼吸が難しい場合は、歯列矯正や耳鼻科で鼻詰まりの治療を受けるのがおすすめです。
食事中の習慣を改める
クチャラーの原因となる食事中の習慣がある場合は改めましょう。
口を閉じてしっかり噛むようにするには、まずは食事のときの姿勢が大切です。足を地面につけて椅子に深く座り、背筋を伸ばすようにしましょう。
椅子の高さは、テーブルに手を置いたときに肘が90度に曲がるくらいの高さがベストです。
テレビを見ると、姿勢が悪くなって噛むことに集中できない場合は消しましょう。
また、人と食事する際は食べ物を飲み込んでから喋るように意識します。
食べ物を一度にたくさん口に入れるとスムーズに会話できないため、一口分ずつ食べるようにするといいでしょう。
身近にクチャラーがいたらどうする?
身近にクチャラーがいて注意したい場合は、相手の気持ちに配慮して伝えるようにしましょう。
関係性が良好なら素直に伝えるのもOKですが、クチャラーは基本的に自覚していないことが多いです。
そのため、いきなり指摘されるとショックを受ける場合があります。
クチャラーという言葉を使って直接的に伝えるのではなく、
「もしかして、鼻炎?鼻が辛くない?食べているときに口で呼吸しながら噛んでるみたいだから心配で…」
「口呼吸っていびきや免疫力の低下とか、身体の健康に繋がってるんだって!自分も気になっちゃって…どうかな?」
など、健康面の話題から話を持っていくのもひとつの方法です。
コミュニケーションテクニックは必要ですが、押し付けがましくない程度にスマートに伝えられると良いでしょう。
まとめ
クチャラーは、以下のような理由で口を開けたまま食事をすることが習慣化して起こります。
- 噛み合わせが悪い
- 口呼吸をしている
- 食事中の習慣
クチャラーを治すには、歯列矯正、舌や唇のトレーニングで口を閉じやすくしたり、クチャラーの原因となる習慣を改めたりするのが効果的です。
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター