歯石取りは意味ないの?歯石取りの費用やメリット・デメリットを解説!
歯石取りって歯医者に行くのが面倒ですし、痛いです。
歯石取りって意味ないのでは?
口臭や歯周病の原因になるため、歯石取りは口の健康のために大変意味のあることです。
今回は、歯石取りの意味や費用、メリット・デメリットについてお話しします!
歯石取りは意味ない?歯石取りの重要性
歯石は、歯ブラシで落とせない歯の汚れです。
歯石取りが重要だといわれる理由は、
- 歯石は口臭や歯周病の原因になる
- 歯石は歯ブラシで落とせない
からです。
歯石は口臭や歯周病の原因になる
歯石は、口内細菌の塊である「プラーク」が、 唾液中のカルシウムやリン酸と結合して固まったものです。
表面がザラザラしているため、歯石の上には口臭や虫歯の原因となるプラークがつきやすくなります。
放置しておくと歯石が大きくなるだけでなく、プラークが溜まりやすくなることで、口臭や歯周病の発生・悪化を招きます。
歯石は歯ブラシで落とせない
歯石は固く、時間が経つほど歯に強力に張りつくため、歯ブラシでは落とせません。
特に唾液にたくさん触れる下の前歯の裏側に溜まりやすく、プラークは約2〜14日で歯石に変化します。
つまり、歯石があるところは、2日以上プラークが歯についたままになっているということです。
私、毎日歯磨きしているのに歯石がつくんですけど…
歯ブラシとフロスで丁寧に歯磨きできている方でも、100%のプラークを毎日落とすのは難しいことがあります。
なので、微妙に残ったプラークが歯石になることはよくあるんですよ。
だから、定期的に歯石取りするのが重要なんですね!
縁下歯石には特に注意が必要
歯石には2種類あり、
- 歯茎の上にある「縁上歯石」
- 歯茎の中=歯周ポケットの中にある「縁下歯石」
があります。
縁上歯石は白や乳白色で比較的柔らかく、歯医者のクリーニングで専用の器具を使えば比較的簡単に除去できます。
縁下歯石は、歯周ポケットから滲み出た滲出液や血液と合わさり、黒色をしています。
縁下歯石は非常に固く、目視できない歯周ポケットの中にあるため、落とすのに時間と手間がかかります。
歯周ポケットが深い重度歯周病の場合は、歯石を除去するために麻酔や外科処置が必要になることもあるため、縁下歯石には特に注意が必要です。
歯石取りの方法
歯石取りは歯医者で行うのが一般的です。
歯医者では、キュレットやスケーラーや超音波スケーラーという器具を使用して歯石取りを行います。
キュレットやスケーラーは、小さい刃物で歯石を削り取るタイプの器具です。
超音波スケーラーは、超音波の波動で歯石を粉砕して取る機械です。
歯石がついている範囲や場所などに合わせて、歯科医師や歯科衛生士が適宜選択します。
歯石取りの費用
歯石取りは、健康保険適用になるパターンと自費診療になるパターンがあります。
健康保険適用(3割負担)の場合は、
- 初診時に3,000〜4,000円ほど
- 再診時に1,500〜2,500円ほど
自費診療の場合は、
7,000〜20,000円ほど
の費用がかかります。
健康保険は、歯茎に炎症がある場合などに適用されます。
歯石取りのデメリット
患者さまから、歯石取りは苦手だという声を聞くことがあります。
歯石取りでは、デメリットとして以下の点が挙げられます。
- 痛い
- 歯茎から出血する
痛い
歯石取りは、以下のような場合に痛みを伴うことがあります。
- 歯茎が腫れているとき
- 歯茎が下がって知覚過敏があるとき
歯茎が炎症を起こして腫れていると、歯ブラシが当たっただけでも痛むことがあります。
そのため、歯石取りの際に器具が歯茎に触れることで、痛みを感じることがあります。
知覚過敏は、飲食物や歯ブラシの毛先などが触れる刺激でキーンとした痛みを感じる症状です。
歯の感覚が敏感になっているため、歯石取りの際に歯に器具が触れたり、超音波スケーラーの水や振動が伝わることで痛みを感じます。
痛みが出にくいように、歯医者では器具を使い分けて配慮してくれます。
しかし、歯石の量が多くなるほど、歯石取りの際に歯茎の腫れや知覚過敏による痛みが出る可能性が高くなります。
歯石取りは3ヶ月に1回など、口内の状態に合わせて、こまめに行うのがおすすめです。
歯茎から出血する
歯石があるところは、歯茎の炎症により出血しやすい状態であることが多いです。
歯石を取るときの刺激で、歯茎から出血することがあります。
歯石取りのメリット
歯石は、口臭や歯周病の原因となります。
歯石取りを定期的に行うことで、以下のようなメリットが得られます。
- 口臭の予防・改善
- 歯周病の予防・改善
- 口の健康増進
口臭の予防・改善
歯石があると、その上についたプラークによって口臭が発生しやすくなります。
歯石を取ることで、口臭の予防や改善の効果が得られます。
歯周病の予防・改善
歯石についたプラークは、歯周病の温床となることがあります。
歯石取りは、歯周病治療で必ず行われる重要な処置です。
歯石取りを定期的に行うことで、歯周病の予防・改善の効果が期待できます。
口の健康増進
口臭や歯周病の原因となる歯石を取ることで、口の健康増進が期待できます。
また、歯石が邪魔をしてきちんと歯磨きができないこともありますが、歯石取りを習慣化することで、日々のセルフケアの効果も出やすくなります。
歯石取りをする意味はきちんとある
歯石は口臭や歯周病を中心に、口内のトラブルの原因となります。定期的に歯科医院で歯石取りを行い、口内を清潔に保ちましょう。
365dentistでは、お口の美と健康のためのお手伝いをしています。
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター