歯科医師による歯科情報サイト
生まれつきの歯の黄ばみの原因と対策は?ホワイトニングで白くできるのか徹底解説!
ホワイトニング

生まれつきの歯の黄ばみの原因と対策は?ホワイトニングで白くできるのか徹底解説!

「歯が白い方が清潔感がある」
「歯が白い方が若々しく見える」

こんなことを聞いたことはありませんか?

しかし、歯の色には個人差があり、生まれつき歯の黄ばみが強いという人もいます。

今回は、生まれつきの歯の黄ばみの原因と対策、ホワイトニングで白くできるのかを徹底解説します!

なぜ歯は黄ばむの?歯の色の決まり方

歯 黄ばみ 生まれつき

歯の色は、歯を構成する以下の要素が組み合わさって決まります。

・エナメル質の色
・エナメル質の透明度
・エナメル質の厚み
・象牙質の色
・象牙質の厚み

エナメル質とは、歯の一番外側を覆う層で、半透明な色をしています。

エナメル質の下には黄色い象牙色をした象牙質という層があり、この象牙質の色が半透明なエナメル質から透けて見えることで歯の色が決まる仕組みです。

歯の色には遺伝的、民族的な要因によって個人差があります。

日本人は民族的にエナメル質が薄いため、欧米人と比べると黄色味を帯びた白色をしている人が多いです。

では、なぜ歯は黄ばむのでしょうか?

生まれ持った歯の色以外が原因で歯が黄ばむ場合は、基本的に食事やコーヒー、タバコなどの嗜好品の着色物質が歯に定着して黄ばみを引き起こすことが多いです。

歯の表面に付着した着色物質が、時間の経過とともにエナメル質に染み込んで歯が黄ばみます。

また、加齢によってエナメル質の下にある象牙質の黄色味が強くなったり、象牙質の厚みが増すことで歯が黄ばんだように感じることもあります。

生まれつきの歯の黄ばみの原因

歯 黄ばみ 生まれつき

歯は、食事や加齢以外の原因で黄ばむこともあります。

生まれつきの歯の黄ばみの原因は、主に以下の3つが挙げられます。

・エナメル質形成不全
・テトラサイクリン歯
・遺伝などの個体差によるもの

エナメル質形成不全症

エナメル質形成不全とは、歯の表面を覆うエナメル質の形成が不十分な歯を指します。

・歯の表面が白濁している
・エナメル質が黄色味を帯びている
・歯の表面がボコボコしており、滑らかでない
・歯の表面にクレーターができている など

エナメル質形成不全は、永久歯の前歯や6歳臼歯(第1大臼歯、前から6番目の歯)にみられることが多いです。

前歯にエナメル質形成不全がみられる場合、見た目に影響するためコンプレックスに感じる人も多いでしょう。

テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯とは、歯が作られる0〜12歳頃にテトラサイクリン系の抗生物質を摂取することで起こる歯の変色です。

歯がグレー、茶色、茶褐色のような色をしている
歯に縞模様がある など

テトラサイクリンの副作用によって、黄色味を帯びたテトラサイクリンの色素が象牙質のカルシウムと結合することで起こります。

歯が生えたばかりの頃は気づきにくいですが、テトラサイクリンの色素が結合した歯は、紫外線が当たると歯の変色が始まります。

軽度な場合は歯の黄ばみが強いと感じるくらいですが、重度になるほど歯の変色度合いが強くなります。

遺伝などの個体差によるもの

歯の色は遺伝や民族的な要因によって個体差があります。

遺伝的に歯の黄色味が強い場合は、個体差によって生まれつき歯の色が黄色いという人もいるでしょう。

歯磨き粉やホワイトニングで歯を白くできるのか?効果的な方法を紹介

歯 黄ばみ 生まれつき

歯の黄ばみを改善方法には、以下のようなものがあります。

・ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う
・歯医者のホワイトニングを受ける
・歯に白い被せ物をする

どの方法が効果的かは原因によって異なるので、どんな歯の黄ばみに効果的なのか一つずつみていきましょう。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う

ホワイトニング効果のある歯磨き粉とは、歯磨き粉に以下のような薬用成分が含まれている歯磨き粉です。

・ポリリン酸ナトリウム
・ポリエチレングリコール
・ハイドロキシアパタイト など

いずれも歯の表面に付着した着色成分を落とすのを助ける効果があります。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉は市販で購入できるものがほとんどなので、手軽に試せる反面、ホワイトニング効果はイマイチです。

基本的には、歯についたばかりの着色成分を落として歯の白さを保つのには向いていますが、すでに黄ばんでしまった歯を白くするのには長い時間がかかります。

・エナメル質に染み込んだ頑固な歯の黄ばみ
・エナメル質形成不全
・テトラサイクリン歯
・遺伝などの個体差による歯の黄ばみ

このような歯の黄ばみを落とすことはできないので、人によってはホワイトニング効果のある歯磨き粉を使っても歯が白くならない可能性があります。

歯医者のホワイトニングを受ける

歯医者のホワイトニングとは、医療機関で歯科医師の診察・指示の下、医薬品を使って行うホワイトニングです。

・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング
・デュアルホワイトニング

の3つの種類があります。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉とは違い、エナメル質の漂白効果がある薬剤を使用するのが特徴です。

歯を漂白できるため、エナメル質に染み込んだ頑固な歯の黄ばみを落として生まれつきの歯の色よりも白い歯を目指せます。

基本的にはエナメル質に原因がある歯の黄ばみに適応することができますが、

・エナメル質形成不全
・テトラサイクリン歯
・遺伝などの個体差による歯の黄ばみ

これらの場合は、歯の状態によっては効果が期待できないことがあります。

特に象牙質が原因で歯の変色が起こるテトラサイクリン歯の場合、エナメル質を漂白するための歯医者のホワイトニングでは効果が期待できない可能性が高いです。

歯に白い被せ物をする

・エナメル質形成不全
・テトラサイクリン歯
・遺伝などの個体差による歯の黄ばみ

このような生まれつきの歯の黄ばみが原因で、ホワイトニング効果のある歯磨き粉や歯医者のホワイトニングの効果が得られない場合は、歯に被せ物をして歯の色を改善するのが効果的です。

被せ物を使って歯の黄ばみを改善する方法は、

・セラミック
・ラミネートベニア
・ダイレクトボンディング

などがあります。

セラミック製の被せ物やチップ、セラミックとレジンのペーストなどを歯の表面につけて、歯の見た目を改善します。

方法によっては歯を削ったり歯の神経を抜いたりする必要があるため、少なからず歯にダメージを与えることになります。

しかし、歯の黄ばみや変色をコンプレックスに感じており、ホワイトニング効果のある歯磨き粉や歯医者のホワイトニングの効果が期待できない人にとっては有効な方法と言えます。

歯の黄ばみに悩む人のためのまとめ

歯は加齢、食事、コーヒーやタバコなどの嗜好品の着色成分に晒されることによって黄ばみます。

また、遺伝的に歯が黄色い、エナメル質形成不全、テトラサイクリン歯によって生まれつき歯が黄ばんでいることもあります。

歯の黄ばみを改善したい場合は、原因に応じて適切で効果的な方法を選ぶ必要があります。

どの方法があなたにとって効果的なのか知りたい場合は、歯医者で相談するのが早くておすすめです。

365dentistでは、
・歯科医師運営のオープンチャットでのご相談
・あなたにあった歯医者探しのお手伝い
・お口に関するお役立ちコラム
で、あなたのお口の健康と美をサポートいたします!


歯の黄ばみがきになるなど、お口のお悩みがある方は、まずは歯科医師運営のオープンチャットでお気軽にご相談ください!

関連記事:【2024年最新版】ホームホワイトニングの費用相場とおすすめの方法

DbOoR0O7fe9qOiNDG8DSM0KOtUI288rWBK0mQxYW1Bjrg1jTV5p f5cGH0JxDXDPHTaQ8oZoIFRq23LIJR0 hCSc0D8o1PWzKqQhSl8AbQaRI8hEgUgBKp0Cjc88ZdZ6wX5 Vb1oOSscKHsq 04Wg365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ 

長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務otgurqR0WgB8ciC9DHK8Gu監修 歯科医師/Naomi

臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター