プチラミ体験談
取り外しできるラミネートベニア「プチラミ」を作ってみた

結婚式や前撮り、プロフィール写真など、「この日だけ歯を綺麗に見せたい」という場面って意外と多いですよね。
今回、取り外しできるラミネートベニア「プチラミ」を実際に体験してきたので、正直な感想をレビューします。
プチラミって?
プチラミとは、削らず作れて取り外し可能なラミネートベニア。
素材はレジンで、入れ歯安定剤と同じような成分の接着剤で歯の表面につけるだけなのでダメージもなく、歯並びや歯の色を一時的にきれいに見せたい人のための付け歯です。
費用やメリットデメリットなど詳しくはこちら
治療の流れ

今回は銀座矯正歯科でプチラミ製作を体験し、特別に設計の様子も見せてもらいました。
作成のために必要だった検査は以下の3つのみ。30分ほどで終わりました。
- 口腔内3Dスキャン
- 顔貌3Dスキャン
- 顔写真・口腔内写真の撮影
レントゲンも不要なので、妊婦さんで挙式を控えている方も作成可能です。
希望があればCTを組み込むことも可能で、その場合はより精密な設計が可能なようです。
検査後は
①データを専用のソフトに取り込み、技工士さんが顔のバランスや歯の角度、大きさなどを細かく分析・設計
②3Dプリンターに指示出し
③トリミングとコーティング
を行い、約2時間後には完成品を受け取ることができました。
このスピード感は本当にすごいです。
技工士さんは普段他の仕事もあるため、実際は1-2週間後にお渡ししているそうですが、技術的には当日の作成も可能なので、急ぎの場合や遠方から来られる方の場合は事前に相談してみてください。

プチラミはどうやって設計されるの?
今回は特別に、設計工程も見せてもらいました。
顔貌と口腔内の3Dデータを取り込んだうえで、PC上で歯の形・大きさ・配置を1本ずつ調整。
笑ったときの見え方や顔のバランスも確認しながら、「歯」だけでなく「笑顔の印象」全体をデザインしているのが印象的でした。
完成品は3Dプリンタで削り出され、個別に調整されて仕上がります。
まさに“表情の一部としての歯”をつくるという感覚でした。



トリミング前です。

これから表面をコーティングしてもらいます。
装着してみた感想
装着してまず驚いたのは、つけている時の違和感がなく、発音もまったく変わらなかったこと。
正直マウスピースくらいの違和感は覚悟していましたが、装着しているのを忘れるくらい軽くて自然でコンタクトレンズのようなつけ心地でした。
見た目については私の場合、もともと矯正後で歯並びが良かったので、違いは主に「歯の白さ」だけでしたが、透明感のある仕上がりで、顔全体が明るくなりました。
すきっ歯の方やガタガタの歯並びの方、歯の長さにばらつきがある方なら、もっと劇的に印象が変わると思います。

使用中のトラブルと対処法
本来は専用接着剤(入れ歯安定剤のようなもの)で装着するのが正しいのですが、
「きれいなまま保存しておきたい」というケチ心から、私はあえて接着剤なしで2時間ほど使ってみました。
その結果、外すときに引っかかってしまい、一部が割れるというトラブルに…。
ただ、作ったばかりで勿体無いので、その後そーっと今後は接着剤ありで再装着してみると、ほとんど目立たず、普通に使うことができました。


接着剤ありなので外れもしません。
プチラミのメリットと注意点まとめ
【良かった点】
- 歯を削らずに見た目や白さを整えられる
- 即日仕上げできるので急ぎでも対応可能
- 見た目が自然で、使用中の違和感もなく、写真写りが抜群
- 妊娠中でも負担なく作れる
【気をつけたい点】
- 食事中は外す必要あり
- 湿気や衝撃に弱いため、保管と取り扱いに注意
- あくまで仮歯なので通常のセラミックなどより壊れやすい
- 耐久性がないので数回しか使えない

まとめ

歯と歯茎の間の段差もほぼなく、かなり快適でした。

歯の表面に薄いシェルを貼るイメージです。
プチラミは、「写真のために一時的に歯を綺麗にしたい」「本格的な矯正に踏み切る前に見た目だけ整えたい」「あまり費用がかけられない」といった方にぴったりのサービスだと思います。
特に、矯正中に抜歯をして歯がない部分がある方や、ガタガタの歯をカモフラージュしたい方、すきっ歯を埋めたい方は一時的ではありますが、安く早く劇的な改善が見込めるため本当におすすめです。
白さについてはホワイトニングでも手に入りますが、何回も通わないとプチラミほどの白さは手に入りませんし、どうしても色が後戻りしてきます。また、綺麗な歯でいたい時すぐに予約が取れるとも限りません。費用もホワイトニングと同程度です。
そのため、必要に応じてホワイトニングも取り入れつつ、プチラミを一つ持っておくのも良いかもしれません。
また、今回体験した銀座矯正歯科では、より自信を持ってサービスを提供できるよう、2月に医院に技術を導入してからほぼ毎日プチラミの研究を重ね、多くの無料モニターから資料を集めて、適切な厚みの設定や削り出し後のコーティング、歯と歯茎の境目のなめらかさの追求など、独自の工夫を凝らした上でリリースしています。
3Dスキャンや設計ソフト、プリンタなどの必要設備があるだけでは真似できない技術だなと感じました。
プチラミのより詳しい説明や医院の紹介は、こちらのページも参考にしてください。