矯正中の歯磨きには何が必要?おすすめのグッズも紹介します。
「矯正中は歯をよく磨いてね!」と言われたのですが、矯正中の歯磨きには何が必要ですか?
矯正中の歯磨きは歯ブラシ、歯と歯の間を磨く補助用具を用意しましょう。
今回は、矯正中の歯磨きに必要な歯ブラシと補助用具をご紹介します!
矯正中の歯磨きに必要なものは?
矯正中は器具の影響で歯に汚れが溜まりやすく、汚れが落としにくくなります。
- 歯ブラシ
- フロスやワンタフトブラシなどの補助用具
を併用して、隅々まで汚れを落とすように心がけましょう。
歯と歯の間を磨く補助用具は、矯正器具の種類や使いやすさを考慮して、毎日続けやすいものを選ぶのがおすすめです。
矯正中におすすめの歯磨きグッズ
矯正中の歯磨きにおすすめのグッズを種類別にご紹介します。どの矯正をしている人がどのように使うのがおすすめかもご紹介します!
歯ブラシ
マウスピース矯正は、マウスピースを外して矯正前と同じように歯磨きできるため、基本的に自分の好きな歯ブラシを使って大丈夫です。
ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーが邪魔で歯をよく磨けないため、ワイヤーの上下と真上から、歯を3か所に分けて磨く必要があります。使用する歯ブラシは毛先が平らな歯ブラシか、ワイヤーにブラシが沿うよう、形が工夫された歯ブラシを使用すると良いでしょう。
オーラルケア タフト24
ブラシが平らになっているタイプの歯ブラシです。1番スタンダードな形なので、使用している矯正器具がワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、応用が効くのでおすすめです。
おすすめな人
- マウスピース矯正中の方
- ワイヤー矯正中の方
使い方
ワイヤー矯正の方は、歯ブラシをブラケットに向かって斜めに当て、歯面に近い方のブラシの脇の列を使って、歯とブラケットの境目を磨きます。マウスピース矯正の方は、矯正前と同じように磨いて大丈夫です。
オーラルケア インターブレイス 矯正用山型
ワイヤー矯正をしている人向けの歯ブラシです。歯とブラケットの境目に当たりやすいように、歯ブラシの真ん中の列の毛が長くなっているタイプの歯ブラシです。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
使い方
ブラシの山の1番高くなっているところが歯とブラケットの境目に当たるよう、ワイヤーに対して斜め上下からブラシを当てると汚れがよく落ちます。
ライオン オルソドンティック歯ブラシ(DENT.EXOrthodontic-U)
歯ブラシの真ん中の列が凹んでおり、U字型になっている歯ブラシです。
ワイヤー矯正をしている方用の歯ブラシのため、ワイヤーの真上からまっすぐに当てて横方向に小刻みに動かすだけで歯ブラシのくぼみにワイヤーが治まり、歯面とワイヤーを一気に磨くことができます。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
使い方
ワイヤーの真上から歯ブラシを当てて横方向に小刻みに磨きます。ブラケットの境目のような細かいところまでは一気に磨けないため、歯ブラシを上下に傾け、ブラシの脇の角を使って歯とブラケットの境目の汚れを落としましょう。
歯と歯の間を磨く補助用具
ワイヤー矯正の場合は、歯ブラシだけでワイヤーの下や装置の細かい隙間の汚れを落とすのは難しいです。ワイヤーの下や歯と歯の間は補助用具を使用してきれいにしましょう。
また、矯正器具がついていない状態で歯ブラシを使って落とせる汚れは、全体の60%くらいです。これは、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れが落とせないからで、補助用具を使用するだけで清掃率は90%まで上がります。
そのため、ワイヤー矯正中はもちろん、ほぼいつも通りの歯磨きができるマウスピース矯正にも補助用具の使用は必須です。
ライオン クリニカアドバンテージ スポンジフロス
自分の好きな長さにフロスを切り、指に巻き付けながら使用するタイプのフロスです。常にきれいな糸で歯と歯の間の汚れを落とせるため、清潔に使用できます。
クリニカアドバンテージのフロスは唾液に触れるとスポンジ状に変化するので、汚れを絡めとる力が強いです。
おすすめな人
- マウスピース矯正中の方
使い方
フロスを40cmくらい(指先から肘くらいの長さ)引き出して切り、左手の長指に2回、右手の中指にあまりを巻き付けます。両手の間にフロスが10〜15cmくらい残るくらいが目安です。
そのまま両手の人差し指と親指でフロスを摘み、歯と歯の間にゆっくりと差し込み、軽く上下に動かしながら左右の歯面にフロスを擦りつけて汚れを落とします。
次の歯に移る前に、右手の中指からフロスを解いて、解いた分のフロスを左手の中指に巻き付けます。
プラティパス 矯正用フロッサー
Y字ホルダータイプのフロスです。通常、ワイヤー矯正ではフロスのホルダーがワイヤーに引っかかって歯と歯の間に入らないため、ホルダー付きタイプは使用できません。
しかし「プラティパス矯正用フロッサー」は、ワイヤーに引っかからないようにホルダーが薄く設計されているので、ワイヤー矯正中でも簡単に使用できます。
ただし、裏側にワイヤーをつけている方は、装置の厚みの関係でプラティパス矯正用フロッサーが使用できません。表側にワイヤーをつけている方のみ使用できます。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
使い方
片方のホルダーをワイヤーの下に潜り込ませるようにして歯と歯の間にゆっくりと差し込み、軽く上下に動かしながら左右の歯面にフロスを擦り付けて汚れを落とします。
フロスについた汚れは、水で洗い流すかティッシュペーパーなどで拭き取りながら使用します。
エビス 歯科向 プロフィッツ K10 ワンタフト ふつう
ワイヤーの下や歯と歯の間に届きやすい円すい型のブラシで、ワイヤーの下や歯の凸凹に合わせてピンポイントで歯が磨けます。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
- マウスピース矯正中の方
使い方
歯の凸凹に沿って磨いたり、ワイヤーの上下から差し込んで小刻みに動かして汚れを落とします。
ライオン DENT.EX歯間ブラシ
ブラケットや矯正用インプラント周り、ワイヤーの真下、矯正中に一時的にできた歯と歯の間の隙間の清掃におすすめの歯間ブラシです。
ブラシのサイズが7種類と豊富なので、あなたにぴったりのサイズを見つけることができます。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
- マウスピース矯正中の方
使い方
ブラケットや矯正用インプラント周りに歯間ブラシを沿わせて小刻みに動かします。ワイヤーの上下からワイヤーと歯の間に差し込んで、ワイヤーの真下にある汚れを落とすことも可能です。
また、矯正中は歯の移動に伴って、歯と歯の間に歯ブラシやワンタフトブラシが入らないくらいの隙間ができることがあります。フロスを使用しても良いですが、ワイヤー矯正の場合はフロスの使用が難しいことがあるので、歯間ブラシを使用するのがおすすめです。
歯間ブラシなら、頬側か歯の裏側から歯間ブラシを差し込んで出し入れするだけで、歯の側面をきれいに磨けます。
歯間ブラシは太さに応じていくつかのサイズがあるので、隙間の大きさに合ったサイズを選びましょう。
ヤーマン ウォーターピック(コードレスフリーダム)
独自開発の水圧と振動で歯の汚れを除去できる口腔洗浄器です。大きめの電動歯ブラシのような形なので、外出先で使用するのには向きませんが、これ1台で歯間ブラシとフロスの両方の役割を果たしてくれます。
おすすめな人
- ワイヤー矯正中の方
- マウスピース矯正中の方
使い方
ワイヤーや歯と歯の間に挟まった食べかすに向かってノズルを差し込んで、水を当てます。また、歯磨きが終わった後に使用すると、ワイヤーの下や歯と歯の間、歯茎の溝などの汚れを洗い流してくれます。
あなたに合った矯正中の歯磨きグッズを選ぼう
矯正中はワイヤーやマウスピースを使うことで、食べかすや歯垢が歯に絡まりやすく落としにくくなります。あなたに合った歯磨きグッズを見つけて、矯正中もきれいな歯を保ちましょう。
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター