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歯を矯正したらブサイクになった人がいるのは本当?矯正前に知るべきこと
矯正

歯を矯正したらブサイクになった人がいるのは本当?矯正前に知るべきこと

「美しくなりたい」という思いから、歯列矯正をしたはずなのにブサイクなフェイスラインに…。時間も費用もかけて矯正のゴールを心待ちにしていたのに、ブサイクになったらショックですよね。こちらのコンテンツでは、そのような失敗をしないようブサイクになる原因や対策などについて解説します。

歯列矯正でブサイクになるのはなぜ?

一番の原因は、医療機関と患者様の間でゴールのすり合わせが不十分だったというものです。歯列矯正は、同じ治療をしたとしても結果が大きく変わります。その理由は、症状や骨格などが個人によって違うから。一口に出っ歯や受け口を治しましょうと言っても、人によって歯列も症状の強さも違います。そのため、治療の開始前には綿密な検査と治療計画が必要です。

また、それらの結果を患者様と共有し、共通のゴールを見据えて治療を開始することが重要です。治療後に、「こんなはずでは…」といったことにならないよう、こちらのコンテンツで治療前に知っておくべきことをしっかりと確認してから歯列矯正にチャレンジすることをおすすめします。

矯正でブサイクになる原因と対策

抜歯

歯列矯正でブサイクになる原因は、主に3つ。

口元の変形による皮膚のたるみ

原因

主に出っ歯や受け口の改善に伴う副作用です。前に張り出していた歯列を正しい位置に整えることで、口元の皮膚が引っ込みます。その分の皮膚が余ることにより、たるみが生じます。ダイエットをしたら二の腕やお腹の皮膚がたるんだといった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯科矯正では、口元に顕著な症状が出ます。ほうれい線二重顎などがそれにあたります。

対策

ご自身できるケアとしては、口輪筋を鍛えるのが有効です。「UA」といいながら唇を前に突き出したり、口角を引き上げたりすると口元のトレーニングになります。割り箸を水平にくわえて口角より高い位置でキープする方法も改善を期待できます。セルフトレーニングで効果が見られない場合には、美容整形への相談が必要です。主な治療としてヒアルロン酸の注射などがあげられます。

食生活と筋肉の変化

原因

歯科矯正をすることで、一時的に食材の好みが変わったり、食事回数が減ったりすることがあります。また、咀嚼回数の減少から筋肉が衰えたり、咬み合わせが変わることも。そのような理由から、フェイスラインが変化することがあります。それにより、主にほうれい線が深くなる頬がこける面長になるといった症状が現れます。

対策

食生活の変化による栄養不足が原因の場合、矯正が終わり元の食生活に戻ることで少しずつ頬の張りが戻ることもあります。また、筋肉の衰えや噛み合わせの変化が問題の場合には、表情筋のトレーニングが有効です。口元を大きく動かしながら「AIUEO」と発音する「あいうえおトレーニング」や、唇と前歯の間に舌を入れてほうれい線をなぞるように動かす「舌まわしトレーニング」も有効とされています。どうしても改善が難しい場合には、再矯正を検討するという方法もあります。

歯の移動に伴うフェイスラインの変形

原因

矯正のために抜歯を行うことがあります。抜歯をして歯を後ろ側に移動したことで頬の張りが失われ、ほうれい線が濃く見えることがあります。また、抜歯をせずに歯を前に出すことで出っ歯になりフェイスラインなどの見た目が変形したように見えることがあります。

対策

あまりにも顕著な出っ歯になった場合は再矯正が必要です。軽微な場合、歯をわずかに削ってすき間を作るストリッピングという方法や、歯を少し後ろに移動することで解決することもあります。改善しない場合には、抜歯をして再矯正となることもあります。

矯正ブサイクにならないために知っておくべきこと

歯科カウンセリング

歯列矯正医院選びがもっとも大切です。しっかりと検査や診断をし、きちんとした説明や経過観察がある歯科医院であれば、概ね悪い結果にはなりにくいといえます。

経験が豊富な歯科医師であれば、歯科矯正で顔がどう変わっていくのか、ある程度予測がつくものです。そのため、出っ歯になりそうであれば抜歯矯正を勧めたり、ほうれい線が出る可能性があればそのリスクを伝え、対策を検討した上で歯科矯正をスタートするかを相談します。

また、歯列矯正というのは長期間を要します。矯正治療中は、1〜2ヶ月程度に1度の診察が必要です。その際、歯並びだけでなく顔貌の変化も確認します。ブサイクになってしまいそうな兆候が見られれば相談し治療計画を変更することもあります。

では、どんな基準で医院を選べばよいのでしょうか。主なポイントは3つ。下記で順番に解説していきます。

たくさんの資料を準備する

歯科矯正は、レントゲンや模型だけでは診断が難しい治療です。そのため、多くの検査をしてから治療をスタートします。主なものとして、「パノラマレントゲン/セファログラム/CT/光学印象や模型/口腔内写真や顔貌写真などがあります。それらを資料としてしっかり採得を行う医院は、より正確なゴール設定が可能だといえるでしょう。

矯正専門医がいる

矯正のスペシャリストである認定医専門医などがいる医院だと安心です。歯科矯正は専門性が高い治療です。そのため、専門家が在中している医院を選ぶことが大切です。

調整日や予防日がある

ワイヤー矯正の場合、器具の付け替えや調整があるため、ほとんどの場合に再来日を設けています。ですが、マウスピース矯正の場合、一度に多くの矯正装置を渡し、その後は患者様まかせ。治療経過を見守らないといった歯科医師もいます。調整日や予防日は、歯科矯正の進捗を確認するほか、虫歯や歯周病の早期発見や予防のためにも必須です。

歯列矯正でキレイになるために

マウスピース背景ブルー 1

歯列矯正は、歯並びを整え審美的性を高めることをゴールとしています。また、歯列を整えることにより噛み合わせなどの機能性のアップも叶う治療です。それにより、健康寿命の延伸も期待できます。

しかし、知識不足や経過観察の欠如があると、思ったような結果が得られません。それにより、患者様にとって望ましくない結果となることもあります。歯科矯正にはメリットもあればデメリットもあります。

「希望と違う…」といったことにならないよう、しっかりとカウンセリングを行ってくれる歯科医院を選び、数ヶ月に一回の定期検診を受け、資料を残していく必要があります。また、矯正治療は患者様と歯科医院がタッグを組んでゴールを目指す二人三脚のような治療です。そのため、患者様の努力が必要な治療でもあります。それをしっかり理解し守っていくことで、目指すゴールに向けて歯が動いていきます。

まとめ

達成

歯科矯正を成功させる秘訣は、医院選びと患者様自身の協力にあります。こちらのコンテンツを参考に、どんな結果になるのか望む未来をしっかりと見据えて治療にのぞみましょう。

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365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ 

長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務AD 4nXdTtrtXjzKxSxRBwBB9VlNO0YO5o1IOqgvcg0DwYjwqnRpHwu1lgUD3C6h Gdu5MCFG1NxeovNWvu0WNjwklsC1BahQE3bBE Eb 6rK e OTUHMUQQa dUgoBl3sW5Q6I2NWJ5XwoC1jHpW6NoCqGsl0mM1?key=IyuWXUI9veB tItlgOz59Q監修 歯科医師/Naomi

臨床研修終了後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター