インビザラインGOとは?どんな人におすすめ?徹底解説
「マウスピース型の矯正に興味があるけど自分にあっているのかな?」そのような疑問をお持ちの方のために、今もっとも人気が高く注目が集まっている『インビザラインGo』の費用や向いている人の特徴などについて徹底解説します。
インビザラインGoの概要
インビザラインGoは、マウスピース型矯正治療の中で最も人気の高い矯正装置です。薄く透明度が高いため装着していても目立たず、日中使用していても周囲に気づかれることはほとんどありません。 また、ご自分で取り外しができますので、お食事や歯磨きの際には外しておくことができます。そのため、口腔内の清掃がしやすく従来の矯正治療と比べ虫歯のリスクを軽減できるのが大きな特徴です。
インビザラインGoの基本情報
これまでの矯正治療は、治療を開始する前に行うレントゲンや模型採りなどで、多くの時間や手間がかかっていました。一方で、インビザラインGoは治療が可能かどうかの診断をとても簡単にできます。iPhoneまたはiPodで、お顔やお口の中の写真を撮影し専用のアプリで判定。わずか5分ほどで、インビザラインGoによる治療の可否を診断できます。
従来のインビザラインとの違い
インビザライン矯正が全ての歯を対象とした矯正装置であるのに対し、インビザライン Goは前歯と小臼歯を含めた計20本を対象とし、奥歯である大臼歯を対象外とした矯正装置です。インビザライン矯正と同じ素材やシステムを使用しながらも、治療可能な範囲を限定することで、短期間・低価格な治療を実現しているのが大きな特徴です。
対象となる歯並びの問題
インビザラインGoは、短期間・低価格で行える画期的なマウスピース型矯正装置です。しかし、残念ながら歯並びなどによっては対応できないケースもあるのが実情です。
・重度の不正咬合
・歯ぎしり・噛みしめ・食いしばりの癖がある
・顎関節症
上記のような場合、治療ができないことがあります。
インビザラインGoのメリット
前歯を手軽に矯正できる
インビザラインGOは、前歯をちょっとだけ治したいといった歯並びのお悩みを解決できます。また、過去に矯正治療をした歯列が後戻りをしてしまったといったようなケースも、きれいに整えることが可能です。
周囲の人に気づかれずらい
インビザラインGoは、無色透明でごく薄い素材で作られたマウスピースを使用するため、装着していても周囲の方に気づかれることがありません。
材質が滑らか
インビザラインGoは、凹凸が少なく滑らかな素材を使用しているため、違和感を感じにくく治療期間を快適に過ごせるのが特徴です。
粘膜を傷つけず痛みが少ない
インビザラインGoは、金属製の装置を使用しないため、粘膜を傷つける危険性がないのが大きな特徴です。また、歯が動く際にも無理な力がかからないように設計されているため、矯正中の痛みも少ない傾向にあります。
生活への支障を感じることがほとんどない
インビザラインGoは、取り外しができるマウスピース装置です。そのため、食事や歯磨きの時には装置を外し普段通りの生活を続けることができます。
趣味やスポーツを我慢しなくていい
インビザラインGoは必要に応じて取り外しが可能です。そのため、矯正中だということを気にすることなく、趣味やスポーツを楽しめます。
歯や体に優しい
インビザラインGoは口腔内ケアを行いやすく、虫歯や歯周病のリスクをおさえることができます。また、マウスピースの素材は体に害のない医療用プラスチックを使用しているため、アレルギーなど体への影響もありません。
通院回数やチェアータイムがミニマム
前歯に限局された矯正治療なので、治療回数が少なく次回の来院までの期間が長いのが、インビザラインGoの大きな特徴です。また、来院の際に装置の交換や調整が不要なので、チェアータイムが短いというメリットもあります。
インビザラインGoのデメリット
治療可能な症例が限られる
インビザラインGoでは、前歯から小臼歯までの歯が治療対象です。噛み合わせに大きな問題がある場合や、奥歯の矯正には対応できません。
1日20時間以上の装着が必須
インビザラインGoで正しく治療効果をだすためには、1日に20時間以上の装着が必要となります。装着時間が短かかったり装着を忘れたりすると、治療効果がうまくでない場合があるため注意が必要です。
発音しにくいことがある
インビザラインGoは薄いプラスチックで作られていますが、装着し始めた頃は発音しにくく感じることがあります。
健康な歯を削る可能性がある
歯を並べる際にスペースが足りない場合、ごくわずかではありますが健康な歯を削ることがあります。
治療の流れ
1.カウンセリング・簡易診断
インビザラインGoでの治療が可能かどうかのカウンセリングや検査を行います。
2.口腔内スキャナーiTeroで歯型のスキャン
歯科用のスキャンで画像診断を行います。
3.治療のシミュレーション
治療計画を作成します。
4.マウスピース作製を依頼
アライン・テクノロジー社へマウスピース型装置の作製を依頼します。
5.治療開始
装着方法などの説明を受け、マウスピースを受け取ります。
6.経過確認
4〜6週間ごとに来院し、装着状況や治療の進み方のチェックを行います。
7.終了・保定期間
数十枚あるマウスピースをすべて装着し終わり、歯並びが整ったら治療は終了です。その後は経過観察をしながら、歯並びの後戻りを防ぐための保定装置を装着し一定期間を過ごします。
インビザラインGoの治療期間と費用
インビザラインGoの治療期間は、一般的に3ヶ月〜半年。治療費は30万から50万円程度だと言われています。従来の前歯の部分矯正では半年から1年前後が必要です。また、全体的な矯正治療を行う場合は、2〜3年の期間と100万円前後の費用が必要です。インビザラインGoは、審美歯科に分類されるため保険は適用されませんが、これまでのマウスピース型矯正と比べて、負担が大きく軽減されたといえるでしょう。
インビザラインGOが向いている人
軽度から中等度の歯並びの乱れ
インビザライン Goは奥歯の移動ができないため、前歯の歯並びのみ整えたい方に適した治療法です。インビザライン Goで使用できるマウスピースの枚数は最大で20枚までなので重度の歯並びの乱れは治療できません。
短期間で矯正を希望する人
歯列矯正の治療期間は1〜3年ほどかかるケースが一般的です。しかし、インビザライン Goの適応範囲は狭いので治療期間は3カ月〜半年ほど。ほかのインビザラインシステムと比較して治療期間が短いという特徴があります。
目立たない矯正を求める人
インビザライン Goは透明のマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正と比較して審美性に優れています。
よくある質問
なぜ重度の不正咬合の人にはおすすめできないのですか?
重度の不正咬合の場合、インビザラインGoだけで治療を行うことができない場合があります。またインビザラインのみでは長期間にわたる治療が必要になる可能性もあります。より迅速な結果を得るために、ワイヤー矯正と併用することが推奨されることがあります。
装着時間を守れない人にはなぜ向かないのですか?
インビザラインGoの治療を計画通りに進めるためには、1日20時間以上の装着が必要です。適切な装着時間を守らないと歯が予定通りに動かないことがあります。
なぜマウスピースを清潔に保てないとダメなのですか?
インビザラインGoは、食事や歯磨きの際に外す必要があり、その都度マウスピースをきれいに洗う必要があります。清潔を保てない場合、マウスピース内で細菌が繁殖し、虫歯や口臭の原因になる可能性があります。また、不衛生なマウスピースは歯や歯茎の健康に悪影響を及ぼすため、清潔に保つことができない人には推奨されません。
インビザラインGoと従来のインビザラインの違いは?
インビザラインGoは、軽度の歯並びのずれをを治すためにあるので、一般的なプランに比べ短期間かつ費用をおさえた治療が叶います。インビザラインGoは、3カ月〜半年で50万円ほど。一般的なマウスピース型矯正では、1〜3年で100万円が目安だといわれています。
治療中に痛みはありますか?
インビザラインGoをはじめとするマウスピース矯正は、小さな力で少しずつ歯並びを整えていく治療法です。そのため、ワイヤー矯正と比較して歯に大きな力がかかることがなく、痛みや違和感が少ないといわれています。また、ワイヤー矯正のように歯の表面に金属の装置が飛び出すことがないため、頬や舌などの粘膜を刺激することや傷付けることがありません。少ない力で効率的に治療を進められるため、痛みを感じやすい方にとって大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
インビザラインGoは、『短期間・おさえた費用』で前歯の歯列を審美的に整える治療方法です。これまで、期間や費用の問題で矯正をあきらめてきた方は、こちらのコンテンツを参考に一度歯科医院で相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。思った以上に早く希望が叶うかもしれません。
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365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務監修 歯科医師/Naomi