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電動歯ブラシは歯医者は使わないって本当?歯医者がメリットデメリット・正しい使い方を教えます。
予防歯科

電動歯ブラシは歯医者は使わないって本当?歯医者がメリットデメリット・正しい使い方を教えます。

患者さん
患者さん

電動歯ブラシを歯医者さんは使わないって本当ですか?

歯科医師
歯科医師

これは半分本当で半分ウソです。使う歯医者、使わない歯医者がいます。
今回は、電動歯ブラシのメリット・デメリット、正しい使い方についてお話しします!

この記事では、以下の内容がわかります

  • 歯医者が使っている電動歯ブラシ
  • 電動歯ブラシのメリットとデメリット
  • 歯医者がおすすめする電動歯ブラシの選び方と使い方

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

電動歯ブラシを歯医者は使わないの?

電動歯ブラシ 歯医者使わない

「歯医者は電動歯ブラシを使わない」という話を耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。

実は「電動歯ブラシ」VS「手用歯ブラシ」というのは、歯医者のなかでも意見が分かれることがあります。

歯磨きは、歯の汚れを落として口を清潔にするために行うものです。

そのため、電動歯ブラシでも手用歯ブラシでも、歯の汚れを適切に落とせるのであれば、どちらを使っても問題ありません。

どちらが良くてどちらが悪いということはなく、一概に「歯医者は電動歯ブラシを使わない」ということもありません。

歯医者が使っている電動歯ブラシは?

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歯医者さん

ちなみにゆきこ先生はソニッケアーを使っているよ♪

ゆきこ先生
ゆきこ先生

長年ソニッケアーユーザーです。
患者さんにもよくおすすめの電動歯ブラシを聞かれますが、毎回ソニッケアーをお勧めしています。
ヘッドは小さめがおすすめ。
フロスを使ったあと、力をかけず一本一本数秒当てて磨くと本当に綺麗に磨けます。
手磨きに比べて歯の歯の間の磨き残しが少ないです。
電動歯ブラシデビューで迷っている方には、型落ちのものでもいいので是非使ってみていただきたいです。

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患者さん
患者さん

すごく効率的に汚れが落ちるし歯がツルツルになるので、もう手磨きには戻れません。
手洗いしてたのを洗濯機に変えた感じです。
これまでも何度か電動歯ブラシを使ったことがありましたがソニッケアは磨き心地が段違いです。
壊れてもまた同じものを買おうと思っています。

電動歯ブラシのメリット

電動歯ブラシ 歯医者使わない

電動歯ブラシには、以下のようなメリットがあります。

  • 短時間で歯磨きができる
  • 歯に一定の力で歯ブラシを当てることができる
  • 老若男女問わず使える

短時間で歯磨きができる

電動歯ブラシは、効率的に歯の汚れを落とせるように設計されています。

それぞれの電動歯ブラシの使い方を守り、適切に使用することで、手用歯ブラシよりも短時間で歯を磨くことができます。

一定の力で歯ブラシを当てやすい

手用歯ブラシでは、歯ブラシを動かしている間に、無意識に力を込めてゴシゴシと歯を擦ってしまうことがあります。

電動歯ブラシなら、超音波式以外は歯に軽く当てて滑らせるだけで歯の汚れが落ちるので、歯にかかる圧を一定に保ちやすいです。

老若男女問わず使える

ブラシを歯に当てるだけなので、電動歯ブラシの対象年齢が合っていれば、老若男女問わず使用できます。

電動歯ブラシのデメリット

電動歯ブラシ 歯医者使わない

電動歯ブラシには、以下のようなデメリットも挙げられます。そのため、場合よっては手用歯ブラシの方が好みに合っているという人もいます。

  • 手用歯ブラシよりも高価
  • 電力が必要
  • 間違えた使い方で歯や歯茎にダメージを与えることがある
  • 正しく使わないと汚れが落ちない

手用歯ブラシよりも高価

電動歯ブラシは安価なものでも1,000円以上、高価なものだと数万円するため、手用歯ブラシが1本100円から購入できるのと比べると高いです。

また、替えブラシのコスト、電池式の場合は電池代、壊れたときの買い替えの費用がかかるため、ランニングコストも手用歯ブラシより高くなります。

実際良いものを使っていればそうそう壊れることはありませんが、替ブラシ代が意外と高いです。

正規の替ブラシが高いという方は、代替品でも十分効果を感じられるため、代替品を使うのもアリだと思います。

電力が必要

機種によりますが、電池を入れる、もしくは充電をしないと歯ブラシが動きません。

予備の電池をストックしておいたり、こまめに充電しておいたりしないと、歯磨きをしたいときに電動歯ブラシが使えなくなってしまいます。

間違えた使い方で歯や歯茎にダメージを与えることがある

ブラシで汚れを落とす作用が強いため、間違えた使い方をしたり、力を入れて強く押し当てたりすると、歯や歯茎にダメージを与えることがあります。

正しく使わないと汚れが落ちない

歯の表面を撫でるように動かしますが、満遍なくブラシを歯に当てられないと、歯と歯の間、歯と歯茎の境目などに磨き残しができる可能性があります。

電動歯ブラシの正しい使い方

電動歯ブラシ 歯医者使わない

電動歯ブラシの性能をきちんと発揮するためには、正しく使うことが何より大切です。

電動歯ブラシの動き方によっても適切な磨き方は異なるため、ブラシの動かし方は説明書をよく読んで使用しましょう。

以下の3点は、ほとんどの電動歯ブラシを正しく使うための共通ポイントとなるため、覚えておきましょう。

  • 3ヶ月に1回、ブラシを交換する
  • 歯磨き粉は研磨剤無配合・低発泡を選ぶ
  • 本体のメンテナンスを行う

3ヶ月に1回、ブラシを交換する

電動歯ブラシのブラシ部分は、手用歯ブラシと同様に、ブラシの毛先が開いてきたり、コシがなくなってきたりしたら、交換が必要です。

電動歯ブラシの作用がきちんと歯に伝わるように、ブラシの見た目に変化が見られなくても、3ヶ月に1回はブラシを交換しましょう。

歯磨き粉は研磨剤無配合・低発泡を選ぶ

電動歯ブラシは、歯の汚れを落とす作用が強いため、粗い研磨剤が含まれた歯磨き粉は使用できません。

歯が削れて、歯を覆うエナメル質が薄くなって知覚過敏を起こすなどのトラブルが生じる危険があります。研磨剤の入っていない歯磨き粉を使用しましょう。

また、発泡剤の多く含まれた歯磨き粉は、電動歯ブラシと一緒に使うと、泡立ちすぎて口の中から溢れてしまうことがあります。

歯も見えにくくなって、ブラシを正確に当てるのが難しくなるので、低発泡性、もしくは発泡剤無配合の歯磨き粉を選びましょう。

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本体のメンテナンスを行う

電動歯ブラシは、本体のメンテナンスも大切です。

使用後は、ブラシをよく洗って乾かし、ブラシと本体の境目に水が溜まらないようにしましょう。

本体に付いた水を放置すると、漏電、故障などの原因となる場合があります。

充電式の場合は、歯磨きのあとに本体の水を拭いてから、充電用のスタンドに立てておくようにします。

電動歯ブラシの選び方

電動歯ブラシ 歯医者使わない

電動歯ブラシは、さまざまなメーカーから発売されており、千円台〜数万円するものまであります。

電動歯ブラシを選ぶときは、以下のポイントを意識してみましょう。

  • ブラシの動き
  • ブラシの大きさ
  • 電池タイプか充電タイプか
  • 付随する機能

ブラシの動き

電動歯ブラシは、ブラシの動きで大きく4種類に分けられます。

  • 振動式
  • 回転式
  • 音波式
  • 超音波式

ブラシの動き方によって汚れを落とす作用が異なため、購入前に確認してみましょう。

振動式

ブラシが縦や横に振動して、物理的に歯を擦る力で汚れを落とします。

動きがシンプルなので、電動歯ブラシの価格は比較的安めです。

回転式

丸いブラシが回転して、歯を1本ずつ包み込むように動きます。

振動式と同じく、ブラシで物理的に歯を擦ることで汚れを落とします。

音波式

毎分2〜4万回振動する200~300Hzの音波振動で、歯の汚れを落とします。

物理的にブラシが当たっているところだけではなく、毛先が接していない2mmほど先まで音波振動が伝わり、汚れが落ちます。

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超音波式

メーカーや性能によって前後しますが、160〜200万Hz以上の振動で、歯の汚れとバイオフィルムを落とします。

バイオフィルムは、口内細菌が膜のようになったものです。

虫歯や歯周病の原因となりますが、水アカのように歯にこびりつき、手用歯ブラシでは落とすことができません。

バイオフィルムを除去するには、歯科医院のクリーニングで専門的な機械を用いる必要がありますが、超音波式の電動歯ブラシなら、自分で落とすことができます。

ブラシの大きさ

電動歯ブラシには、さまざまな形状のブラシがあります。

なかには、ブラシが大きすぎて奥歯まで入れにくいものや、歯茎に当たって痛いものもあります。

自分の口の大きさに合うものや、奥歯まで届きやすいよう、ブラシの小さいものを選ぶのがおすすめです。

電池タイプか充電タイプか

電動歯ブラシには、電池で動くものと充電式のものがあります。

外出先で使いたい場合は、コンパクトかつ電池で動くタイプの電動歯ブラシがおすすめです。

充電式のものは比較的本体が大きめで、使えるブラシのバリエーションや、お悩みに合わせて選べる歯磨きモードなどが豊富な電動歯ブラシが多いです。

機能のバリエーションが多いのが好みな方や、自宅利用をメインにしたい方は、電池のコストが削減できる充電式がおすすめです。

充電式を外出先で使いたい場合は、フル充電後の稼働時間が長いものを選ぶといいでしょう。

付随する機能

電動歯ブラシの機種や性能によっては、たくさんの機能が付随しているものがあります。

スタンダードな歯磨きができるモードのほかに、歯茎をやさしくケアするモードや、歯の表面の着色汚れに特化したホワイトニングモード、舌磨き用のモードなど、さまざまです。

また、スマホと連動して磨き残しを教えてくれる機能や、お子さまのひとり磨きをサポートする機能などが付いた、高機能商品もあります。

電動歯ブラシのメーカーや性能によって異なるため、どのような機能が付いているかもチェックするといいでしょう。

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電動歯ブラシは正しく使えば早くてきれいに歯を磨けます

電動歯ブラシはブラシの動きや形が工夫されており、正しく使えば手用歯ブラシよりも効率的に、早くきれいに汚れを落とすことができます。

電動歯ブラシを選ぶ際は、ブラシの動きや機能性などを考慮して選びましょう。

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長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

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臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター