歯科医師による歯科情報サイト
子どもの矯正費用はいくら?保険適用や医療費控除の条件とは
矯正

子どもの矯正費用はいくら?保険適用や医療費控除の条件とは

患者さん
患者さん

先生、子どもに歯科矯正を受けさせたいと思っています。
費用はどのくらいかかりますか?
費用を安く抑える方法も知りたいです!

歯科医師
歯科医師

分かりました!
今回は、子どもの歯科矯正の費用についてまるっとお話しします。
保険適用と医療費控除で費用を安く抑えられるかについても解説しますね!

子どもの歯科矯正(小児矯正)の費用はどれくらいかかる?

小児矯正 費用

子どもの歯科矯正にかかる費用は、乳歯があるうちから治療を始めて、永久歯の歯並びと噛み合わせを整えるまでにトータルで60〜100万円以上が相場です。

「トータルで60〜100万円以上」というのは、子どもの矯正は

  • 第1期治療→3〜12歳ころに顎の発育をサポートするための歯科矯正
  • 第2期治療→12歳以降に行う永久歯の歯並びと噛み合わせを整える歯科矯正

の2段階に分かれており、第1期治療と第2期治療は別々に契約を結び、治療を受けたときに費用を支払うことが多いからです。

では、子どもの矯正にかかる費用を以下の3つに分けて、詳しくみていきましょう。

  • 歯科矯正を始める前
  • 歯科矯正中
  • 歯科矯正が終わったあと

※子どもの歯科矯正は基本的に自費診療のため、ご紹介している費用は目安です。歯科医院によって費用が異なります。

子どもの歯科矯正を始める前にかかる費用

子どもの歯科矯正をする場合、はじめにかかるのがカウンセリング料や精密検査・診断料です。

費用相場は以下の通りです。

  • カウンセリング料→0〜5,000円前後
  • 精密検査・診断料→0〜5,000円前後

これらの費用は「初診料」「相談料」などと記載されていることもあります。

矯正費用とは別にかかる場合が多く、子どもの歯科矯正をするしないに関わらず発生する費用です。

子どもの歯科矯正中にかかる費用

子どもの歯科矯正契約を交わし、治療を受けている間に支払う費用です。

第1期治療と第2期治療を合わせて60〜100万円かかり、それぞれの相場は以下の通りです。

  • 第1期治療→5〜50万円以上
  • 第2期治療→30〜50万円以上

費用に開きがあるのは、症例や使用する矯正装置によって費用が異なるからです。

症例が重度である場合や、審美性や装着時の快適性が高い矯正装置ほど費用は高くなる傾向があります。

特に子どもの矯正に使用する矯正装置は、大人の矯正と比べて種類が多いです。

  • 使用する矯正装置の種類
  • ワイヤー矯正のブラケットの素材
  • マウスピース矯正に使用するブランド

これらによって費用に差が出る場合もあるので、カウンセリングの際に使用する装置と費用をしっかりと確認しておきましょう。

また、治療期間中は「調整料」「処置料」「通院費」などの名目で通院の度に別途費用がかかることがあります。

調整料、処置料、通院費の相場は、1回あたり0〜10,000円くらいです。

通院の度にかかるケース、月に1回だけ支払うケースなど、歯科医院によって異なるので、こちらもカウンセリングの際に確認しておきましょう。

子どもの歯科矯正が終わったあとにかかる費用

子どもの歯科矯正が終わったあとは、保定装置の作成料や経過観察料がかかる場合があります。

相場は以下の通りです。

  • 保定装置の作成料→0〜60,000円前後
  • 経過観察量→0〜5,000円前後

子どもの歯科矯正(小児矯正)は保険適用になるの?

小児矯正 費用

子どもの矯正は基本的に保険適用外となり、自費診療です。

ただし、以下の3つのケースに該当する場合は保険適用にて治療できる可能性があります。

  • 厚生労働大臣が定めた生まれ持った遺伝子疾患や異常によって、噛み合わせに問題が起きているケース。
  • 前歯と小臼歯のうち3本以上の歯が萌出不全を起こして、噛み合わせに問題を引き起こしているケース。かつ、埋伏歯開窓術が必要なもの。
  • 顎変形症によって噛み合わせに問題が起きているケース。

子どもの歯科矯正(小児矯正)は医療費控除の対象になるの?

小児矯正 費用

子どもの矯正は基本的に保険適用外ですが、医療費控除の対象にはなっています。

医療費控除とは、対象となる治療を合わせて年間10万円以上支払った場合に、所得税の還付と住民税の減税が受けられる制度です。(※)

医療費控除を受けるには確定申告を行う必要があるので、子どもの矯正で年間10万円以上(※)かかった場合は忘れずに申告しましょう。

※総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%以上の医療費を支払った場合

子どもの歯科矯正(小児矯正)の費用を安く抑える方法

小児矯正 費用

子供の矯正費用を安く抑えるには、以下のような方法があります。

  • 保険適用のケースに該当するか確認する
  • 医療費控除を申請する
  • 費用の安い矯正装置を使用する
  • 第2期治療は部分矯正で済むか確認する
  • デンタルローンや分割場合で1回あたりの支払い額を減らす
  • 歯科医院のモニターになる など

中でも医療費控除の申請は誰にでもできる方法なので、おすすめです。忘れずに行うようにしましょう。

まとめ

小児矯正 費用

子どもの歯科矯正費用は、第1期治療と第2期治療に分かれており、

  • 第1期治療→5〜50万円以上
  • 第2期治療→30〜50万円以上

で、永久歯の歯並びと噛み合わせを整えるまでに、トータル60〜100万円以上かかるのが相場です。

矯正装置の選択、医療費控除の申請などで費用を安く抑えることができる場合もあるので、カウンセリングでよく確認しましょう。

365dentistでは、

  • 歯科医師運営のオープンチャットでのご相談
  • あなたにあった歯医者探しのお手伝い
  • お口に関するお役立ちコラム

で、あなたのお口の健康と美をサポートいたします!

お口のお悩みがある方は、まずは歯科医師運営のオープンチャットでお気軽にご相談ください!

関連記事:子どもの歯並びにお悩みの方必見!インビザライン・ファーストの特徴や費用、メリット・デメリットを詳しく解説

関連記事:ムーシールドかプレオルソか?子どもの反対咬合(受け口)の早期矯正治療に使うマウスピース形矯正装置の違いとメリット・デメリット

関連記事:乳歯の歯並びが悪いのはどうしたらいいの?永久歯になるまでにするべきこと

n10g4rn9 l03ypdEdkwpnkGLSbrpzM1zEliFJxqwjryrSAB25AeORlOrnS5iKK nUYXrnh9jZas1Ze40WJvxRSr4iXtJ365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ 

長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務

UyRZkXPjQvAn5BK9ai6vfhAEgYGCePrS3Id158EZKuev 2TIlSXaZPkxY9dJ 3vCTCm7hqIEw6AzmlpdiuMD8H 9aD01UftplKrgMtn7dmYe監修 歯科医師/Naomi

臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター