お金をかけずに歯を白く!黄ばみの原因と効果的な対策
白い歯には若々しくて清潔感のある印象を持つ人が多いため、歯を白くしたいと考える人は増えています。
しかし、歯を白くするには自費でホワイトニングやクリーニングを受ける必要があり、「もう少し手軽にお金をかけずに歯を白くできたらな…」と考える人も多いでしょう。
今回は、お金をかけずに歯を白くする方法を歯が黄ばむ原因とともに解説します!
歯が黄ばむ原因
歯が黄ばむ原因には、外因性のものと内因性のものがあります。
外因性の歯の黄ばみ
外因性の歯の黄ばみとは、歯の表面についた着色物質が原因で歯が黄ばむことを指します。
・食事
・喫煙
・歯の汚れ(歯垢・歯石)
によるものが代表的です。
飲食物に含まれる色素やポリフェノール、タバコに含まれるタール、熟成した歯垢や歯石の色素によって歯が黄ばみます。
外因性の歯の黄ばみは、歯に色素がついたあとに早い段階で歯磨きをすれば落とすことができます。
しかし、時間が経つにつれて歯に定着して歯磨きでは落とせなくなり、慢性的な歯の黄ばみとなります。
内因性の歯の黄ばみ
内因性の歯の黄ばみとは、加齢、遺伝、病気などが原因で起こる歯の黄ばみです。
・加齢
・テトラサイクリン歯
・エナメル質形成不全
・虫歯や歯髄壊死
・遺伝
によるものが代表的です。
加齢
人間の歯は、加齢によって歯の内部にある象牙質という層が厚くなり黄色味が強くなります。
同時に歯の表面にある半透明色をしたエナメル質が薄くなり、黄色い象牙質の色が強く現れるようになって歯が黄ばんだように感じます。
テトラサイクリン歯
テトラサイクリンとは、抗生物質の一種です。副作用として歯の形成期に大量に摂取すると象牙質の変色を引き起こす作用があります。
軽度なものは歯の黄ばみ、重度なものは茶褐色やグレーに変色することが多いです。
また、横方向に縞模様の変色を引き起こすこともあります。
エナメル質形成不全
歯の形成期に何らかの原因でエナメル質が上手く作られず、歯の黄ばみや白濁のある歯ができることを言います。
透明感のない黄色やクリーム色の歯をしていることが多く、重度なものは茶色や歯の窪みを引き起こすことがあります。
虫歯や歯髄壊死
虫歯ができると、歯の色が徐々に白、黄色、茶色、黒の順に変色します。
また、虫歯が歯の神経に到達して歯髄壊死を起こすと、血液に含まれる鉄分が歯の神経が死んだ時に作られる硫化水素と反応して、歯の内部に硫化鉄が発生します。
硫化鉄は黒いため、色素が歯の内側から変色を引き起こします。
遺伝
遺伝的な要因が原因で生まれつき歯が黄ばんでいることがあります。
特に日本人は民族的にエナメル質が薄く、ほかの民族よりも歯が黄色味を帯びていることが多いと言われています。
【歯磨き編】お金をかけずに歯を白くする方法
お金をかけずに歯を白くするなら、毎日の歯磨きにホワイトニング効果のある歯磨き粉を取り入れるのがおすすめです。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉には、ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトなどが含まれています。
これらの薬用成分には、歯の表面にある着色汚れを吸着したり浮き上がらせたりする効果があります。
歯磨きのときに取り入れると、歯についた着色汚れが落としやすくなるのでおすすめです。
ただし、市販のホワイトニング歯磨き粉には歯を漂白する成分は含まれていません。
くすみや歯の表面についた着色汚れを落としてトーンアップすることはできますが、着色の状態によっては効果があまり感じられない場合があります。
短期間で元の歯より白くしたい場合は、歯科医院でクリーニングやホワイトニングを受ける方がいいでしょう。
【生活習慣編】お金をかけずに歯を白くする方法
お金をかけずに歯を白くするなら、予防的な意味合いが大きくなりますが、着色汚れやタバコのヤニが歯に停滞しないような生活習慣を意識しましょう。
・食後や喫煙のあとは歯磨きをする
・歯磨きができないときはうがいをする
・ガムを噛む
・色の濃い食べ物やポリフェノールが多く含まれた飲食物を控える
・禁煙する
このようなことを意識すると、着色汚れが停滞しにくくなるので歯も黄ばみにくくなります。
食事や喫煙のあとは歯磨きをする
食事やタバコに含まれる色素は、時間が経つほど落ちにくくなります。
食事や喫煙のあとは、できるだけこまめに歯磨きをしておくと、歯が黄ばみにくくなります。
歯磨きができないときはうがいをする
外出先で歯磨きができないときは、食事や喫煙のあとにうがいをするのがおすすめです。
歯磨きをする方が着色汚れを落とす効果は高いですが、うがいをして少しでも着色汚れを洗い流しておきましょう。
可能であればホワイトニング効果のあるマウスウォッシュでうがいをすると、より効果的です。
ホワイトニング効果のあるマウスウォッシュには、着色成分を洗い流して歯をコーティングする、ポリリン酸ナトリウムやスルホコハク酸が配合されています。
ガムを噛む
ガムを噛むと唾液の分泌が促されるので、自浄作用によって着色汚れを洗い流してくれます。
食用のホワイトニング成分であるメタリン酸ナトリウムが配合されたガムなら、着色の抑制効果も期待できます。
お金をかけないセルフケアで効果がない場合に試したい方法
歯磨きや生活習慣でお金をかけないで歯を白くする方法は、基本的に歯の漂白ができません。
そのため、効果がないと感じる人も多いでしょう。
即効性が欲しい人やもっと歯を白くしたい人は、歯科医院でクリーニング(PMTC)やホワイトニングを受けるのがおすすめです。
クリーニング(PMTC)
クリーニング(PMTC)とは、歯科医院で行う歯のクリーニングです。
歯の表面の着色汚れやタバコのヤニなどを、専用の機械を使って落とします。
歯ブラシではなかなか落とせない頑固な着色汚れを1回で落とすことができるので、セルフケアでなかなか効果が出ないと感じている人におすすめです。
ただし、歯の漂白効果はないので、元の歯よりも白くしたい人はホワイトニングが必要になります。
ホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングは、歯の漂白効果のある薬剤や特殊なライトを用いて行います。
歯の表面の着色汚れを落とすだけでなく、元の歯よりも白い歯にできます。
まとめ
お金をかけずに歯を白くするには、毎日の歯磨きにホワイトニング効果のある歯磨き粉を使うのがおすすめです。
ただし、セルフケアでお金をかけずに歯を白くするには時間がかかります。
また、セルフケアで使用できるホワイトニング用品の効果は薄いため、即効性を求める人や元の歯よりも白くしたい人は、歯科医院でクリーニングやホワイトニングを受けるのがおすすめです。
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365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター