子どもの歯並びにお悩みの方必見!インビザライン・ファーストの特徴や費用、メリット・デメリットを詳しく解説
先生、子どもの歯並びが気になっています。
インビザライン・ファーストというので矯正できると聞いたのですが…
お子さまの将来のために矯正をするなら、インビザライン・ファーストはおすすめですよ!
今回は、インビザライン・ファーストの特徴や費用、メリット・デメリットを詳しく解説します!
インビザライン・ファーストとは?特徴や適応条件
インビザライン・ファーストとは、乳歯のある子どもの早期矯正治療ができるマウスピース矯正です。
早期矯正治療は「小児矯正」「第一期治療」とも呼ばれ、子どもの顎の発育や永久歯への生え変わりをサポートできるのが特徴です。
以下のような適応条件があり、対象年齢は6〜12歳くらいが目安です。
【インビザライン・ファーストの適応条件】
❶ 第一大臼歯が萌出している
❷ 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
❸ 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯 (3、4、5)が2歯以上ある
※インビザライン公式サイトhttps://www.invisalign.co.jp/first.htmlより引用
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インビザライン・ファーストの費用は?相場や保険適用について
インビザライン・ファーストの費用相場は50万円くらいです。
矯正治療は保険適用外のため、自費診療となります。歯科医院によって費用が違うので、カウンセリングで確認しましょう。
費用負担を軽くしたい場合は、医療費控除を活用するのがおすすめです。
子どもの顎の発育を促すための矯正費用は、医療費控除の対象になります。
歯科医院に支払うインビザライン・ファーストの費用は安くなりませんが、確定申告で医療費控除を申請すれば、所得税の還付や住民税の減額が可能です。
インビザライン・ファーストのメリットとは?
インビザライン・ファーストのメリットは、以下の通りです。
- 永久歯の歯並びや噛み合わせの悪化を防げる
- 永久歯の矯正で抜歯や外科矯正をする可能性が低くなる
- 永久歯の矯正にかかる治療期間が短縮できる可能性がある
- 食事や歯磨きがほぼいつも通りにできる
- 部活や勉強もほぼいつも通りにできる
永久歯の歯並びや噛み合わせの悪化を防げる
インビザライン・ファーストは、子どもの成長期を利用して顎の骨の発育にアプローチします。
- 上下顎の大きさのバランスを整える
- 永久歯を並べるためのスペースを確保する
これにより、将来的に歯並びや噛み合わせを悪化させる要因を減らすことができます。
永久歯の矯正で抜歯や外科矯正をする可能性が低くなる
人間の骨は、成長期が終わると形や大きさを変えることができなくなります。
そのため、成長期が終わってから歯並びや噛み合わせを治すには、歯を並べるスペースを確保するために抜歯したり、外科矯正で顎の骨を切って上下顎の大きさや位置を整えたりする必要があります。
しかし、乳歯があるうちにインビザライン・ファーストで下地を作っておけば、永久歯の歯並びと噛み合わせを整えるときに抜歯や外科矯正をしなくても治療できる可能性が高くなります。
永久歯の矯正にかかる治療期間が短縮できる可能性がある
インビザライン・ファーストで永久歯を並べるための下地を作っておけるので、永久歯の矯正治療にかかる治療期間が短くなる可能性があります。
食事や歯磨きがほぼいつも通りにできる
インビザライン・ファーストは、透明なマウスピースを1日22時間以上装着して、治療を進めます。
マウスピースは自分で着け外しできるため、外してしまえば矯正前とほぼ同じ感覚で食事ができます。
また、ワイヤー矯正のように複雑な装置が歯についていないので、歯磨きがしやすいです。
フロスも自由に使うことでき、マウスピースも丸洗いできるので、虫歯や歯周病の予防もしやすいです。
部活や勉強もほぼいつも通りにできる
インビザライン・ファーストは、ワイヤー矯正のように尖っている部分がないため、矯正装置で口の中を怪我する心配がほとんどありません。
そのため、マウスピースの装着に慣れれば、ほぼいつも通りに部活や勉強に力を注ぐことができます。
インビザライン・ファーストのデメリットとは?|注意点や対処法も紹介
インビザライン・ファーストにはたくさんのメリットがありますが、1つだけ「装着時間を守らないと歯が動かない」というデメリットがあります。
インビザライン・ファーストは食事と歯磨きのとき以外、1日22時間以上マウスピースを装着しなくてはいけません。
また、マウスピースは1枚1〜2週間で次のステップのマウスピースに交換する必要があります。
装着時間が足りなかったり、マウスピースの交換スケジュールを守らなかったりすると歯が十分に動かないため、計画通りの治療結果が得られません。
インビザライン・ファーストの対象年齢は6〜12歳の子どもです。
マウスピースの着け外しは子どもでも簡単にできるため問題ありませんが、6〜12歳くらいの子どもが自分で装着時間の管理や交換スケジュールを守ることは難しいでしょう。
治療を成功させるためには、
- 子どもだけでなく保護者もマウスピースの使い方を理解する
- 装着時間と交換スケジュールの管理は保護者が行う
- 学校に行く前と帰宅後にマウスピースが入っているか確認する
- 外したマウスピースは保護者の目につくところで保管し、食事が終わったら着けるよう促す
などして、マウスピースの管理を子どもだけに任せないようにしましょう。
もしマウスピースの管理が難しい場合は、インビザライン・ファースト以外の矯正装置を検討するのがおすすめです。
インビザライン・ファーストの治療の流れとは?カウンセリングからアフターケアまで
インビザライン・ファーストでの治療は、以下のような流れで進みます。
- カウンセリング・精密検査
- 治療計画の作成
- マウスピースの作成
- インビザライン・ファーストの治療開始
- 1〜3ヶ月ごとに通院
- 治療完了
- アフアーケア
1.カウンセリング・精密検査
歯科医院でカウンセリングと精密検査を行います。
- デジタルスキャン(iTero)を使った口の型取り
- レントゲン撮影
- 口腔内写真撮影
などを行い、インビザライン・ファーストでの治療に必要な資料を集めます。
2.治療計画の作成
インビザライン・ファーストのアライン・テクノロジー社が開発したソフトウェアを用いて、歯科医師が治療計画を作成します。
3.マウスピースの作成
治療計画の説明を受け、患者の同意が得られたら、治療に必要なマウスピースを作成します。
マウスピースは、1ヶ月ほどで完成します。
4.インビザライン・ファーストの治療開始
マウスピースが歯科医院に届いたら治療開始です。
マウスピースの使い方や注意点などの説明があるので、よく聞いて何かあれば質問しましょう。
5.1〜3ヶ月ごとに通院
1〜3ヶ月ごとに通院して、新しいマウスピースを受け取ったり、マウスピースのフィッティングや治療経過を確認したりします。
6.治療完了
インビザライン・ファーストの治療期間は、1年〜1年6ヶ月が目安です。
治療目標に到達したら、治療は完了です。
7.アフターケア
歯科医院によって頻度は異なりますが、永久歯が生え揃うまで定期的に通院して経過観察を行います。
永久歯が生え揃った段階で、必要があれば歯並びを整えるための矯正治療へと移ります。
まとめ
インビザライン・ファーストは、乳歯のある子どもの顎の発育や永久歯への生え変わりをサポートできる矯正治療です。
将来的な歯並びや噛み合わせの悪化を予防できるので、お子さまの歯並びに悩んでいる方は、歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター