口ゴボはほうれい線が目立つ理由と治す方法は?
先生、口ゴボはほうれい線が目立ちやすいって本当ですか?
状態にもよりますが、口ゴボとほうれい線に関係があるのは事実です。
今回は、口ゴボでほうれい線が目立つ理由と、口ゴボによるほうれい線の改善方法についてお話しします!
この記事では
・口ゴボとほうれい線の関係
・口ゴボとほうれい線の改善方法
・自力でできる対策や方法
についてわかります
口ゴボでほうれい線が目立つ理由
口ゴボでほうれい線が目立つ理由は、以下の3つです。
- 噛み合わせの影響によって顎の骨・関節・表情筋にズレが生じるから
- 表情筋の伸び縮みが大きいから
- 口呼吸になりやすいから
噛み合わせの影響によって顎の骨・関節・表情筋にズレが生じるから
口ゴボは「上顎前突(出っ歯)」や「上下顎前突」という悪い噛み合わせによって、口元が出ている状態です。
噛み合わせが悪いと、顎の骨や顎の関節、表情筋にズレが生じます。
顎の骨や表情筋に生じたズレは、顔のたるみを招き、ほうれい線を目立たせることがあります。
また、噛み合わせが原因で顎の関節にズレが生じて顎関節症になった場合も、表情筋を正常に使えなくなるため、顔がたるむことがあります。
顔のたるみは、ほうれい線の悪化に繋がります。
表情筋の伸び縮みが大きいから
口ゴボの人は、表情筋の伸び縮みが大きい分、ほうれい線が目立ちやすい場合があります。
口を開けたり閉じたりするときには、顔の表情筋が伸び縮みします。
口ゴボの人は唇が閉じにくいため、口ゴボの人が口を閉じるには、上唇に力を入れて下の方に伸ばす必要があります。
つまり、口ゴボでない人よりも表情筋を多く伸び縮みさせることになるのです。
ほうれい線予防には、表情筋を適度に動かして鍛えることが大切ですが、動かしすぎるとほうれい線の溝が逆に深くなることがあります。
口呼吸になりやすいから
口ゴボの人は唇が閉じにくいため、口呼吸をしている人が多いです。
口呼吸をすると口輪筋(唇の周りの筋肉)が緩んでしまうため、口元がたるんでほうれい線が目立つことがあります。
また、口呼吸は鼻呼吸よりも酸素を身体に取り込める量が少ないといわれています。
酸素は身体の活性化に必要不可欠で、体内の酸素量が減ると基礎代謝が下がり、老化が進みます。
老化は顔のたるみを招き、ほうれい線の悪化に繋がります。
口ゴボによるほうれい線を改善する方法
口ゴボによるほうれい線を改善するには、以下の方法があります。
- 矯正
- 口ゴボによるほうれい線にヒアルロン酸を注入する
- 表情筋のトレーニングをする
- 肌の乾燥・ダメージを防ぐ
矯正
口ゴボがほうれい線の原因である場合、矯正で歯並びを整えることでほうれい線を改善できる可能性があります。
口ゴボを治すための矯正には3つの種類があり、症例やライフスタイル、どのような歯並びや口元にしたいかによって、歯科医師と相談のうえ選択します。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 外科矯正
ワイヤー矯正
歯の表側や裏側にワイヤーをつけて、口ゴボを改善する方法です。
症例実績が豊富な矯正方法で、軽度の口ゴボ〜重度の口ゴボまでほぼすべての症例に適用できます。
マウスピース矯正
透明なマウスピースと米粒ほどの大きさの突起(アタッチメント)を装着して歯を動かし、口ゴボを改善する方法です。
さまざまな種類のマウスピース矯正があり、適用症例やアタッチメントの有無などが異なります。
外科矯正
ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように歯を動かすだけでなく、上下の顎の骨を切って噛み合わせを整える手術を行う矯正方法です。
重度の口ゴボで、口元を大きく引っ込めたい場合などに適用されます。
ただし、矯正で必ずほうれい線が消えるとは言い切れない
口ゴボだと、噛み合わせの悪さや表情筋、口呼吸の影響でほうれい線が目立つ場合があります。
しかし、ほうれい線の原因には、表情筋の使い方や加齢、肌の乾燥、顎・頬・鼻の骨とのバランスなど、口ゴボ以外の要因も関係しています。
口ゴボは、口元が出て口周りの皮膚が張っていることが多いので、矯正で口元を下げると、頬・鼻の骨とのバランスにより、逆にほうれい線が強調される場合もあります。
ほうれい線にヒアルロン酸を注入する
ほうれい線にヒアルロン酸を注入して、ほうれい線の溝に膨らみを持たせることで改善する方法です。
美容外科で行うイメージが大きいですが、口元のヒアルロン酸注入なら歯科医院でも可能です。
効果は半年ほどでなくなるため、根本的な解決にはなりませんが、矯正や表情筋のトレーニングを行うよりも速攻性があります。
矯正治療後のほうれい線が気になる場合は、ヒアルロン酸注入と併用するのも方法のひとつです。
表情筋のトレーニングをする
表情筋のたるみがほうれい線の原因となっている場合は、表情筋を適度に鍛えることで、ほうれい線の改善が見込める場合があります。
ガムを噛んだり、あいうべ体操という口周りの筋肉を鍛える体操をしたりするのが代表的です。
あいうべ体操
1.大きく口を開けるようにして「あ、い、う」と声に出して発音します。
2.最後に「べ」と発音しながら、大きく舌を下の方に押し出して伸ばします。
この工程を食後に10セット、朝、昼、晩の1日計3回行います。
肌の乾燥・ダメージを防ぐ
肌の乾燥は、ほうれい線の悪化に繋がります。スキンケアで保湿をしっかりと行うように心がけましょう。
コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなど、保湿やハリを与える成分が配合されたものがおすすめです。
口ゴボのほうれい線は自力で治せる?方法は?
口ゴボを自力で治すことはできませんが、
- 表情筋のトレーニング
- スキンケアによる保湿を行う
などして、ほうれい線につながる原因を改善し、悪化を防げる可能性はあります。
表情筋トレーニング
口や頬の筋力を鍛えることで、ほうれい線を目立たせないようにすることができます。
具体的には、「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かしたり、
するめのような硬いものを噛んだりして口周りを鍛えましょう。
スキンケアによる保湿
保湿や紫外線対策などで肌の乾燥や老化を防ぐことで、ほうれい線を目立たせないようにすることができます。化粧水や美容液などはコラーゲンやヒアルロン酸などの成分が入っているものを選びましょう。
口ゴボとほうれい線には関係がある
口ゴボは、顎の骨・関節・表情筋にズレや表情筋の過度な伸び縮み、口呼吸の影響でほうれい線が目立ちやすい場合があります。
ほうれい線の改善のために矯正をお考えの方は、歯医者でカウンセリングを受けてみましょう。
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター