ガチャ歯・ガタガタの歯並びの矯正治療とは？

このように感じている方は多いのではないでしょうか。

ガチャ歯・ガタガタの歯並びは、見た目が気になるだけではなく虫歯や歯周病、口臭などの口内トラブルが起きやすい歯並びです。

矯正治療をお考えの方に、ガチャ歯・ガタガタの歯並びの治療についてご紹介します。

ガチャ歯・ガタガタの歯並びとは

ガチャ歯・ガタガタの歯並びとは

という状態のことを指します。

歯並びがガタガタしていることから『乱杭歯』や『叢生』とも呼ばれます。

また、八重歯もガチャ歯のひとつです。

単にガチャ歯なだけでなく、出っ歯や受け口とともにガチャ歯になることもあります。

ガチャ歯・ガタガタの歯並びの原因

主に、以下のような原因が影響してガチャ歯になります。

いずれも自分でコントロールすることは難しく、ガチャ歯が自然に治ることは無いため、治したい場合は矯正治療を受ける必要があります。

顎と歯の大きさのバランスが悪い

歯の大きさよりも顎が小さいために、歯が並ぶスペースが足りなくなってガチャ歯になることがあります。

顎と歯の大きさのバランスが悪くなる要因には、遺伝や顎の発育が不十分であることなどが挙げられます。

歯の本数が通常よりも多い

歯は基本的に親知らずを含めて全部で32本あります。

しかし、人によっては通常よりも歯の本数が多い場合があり、これを過剰歯といいます。

過剰歯があると通常よりも歯の本数が多いので、歯が生えるスペースが不足したり、過剰歯が邪魔をしてほかの歯が変なところから生えてきたりするのでガチャ歯になります。

乳歯が予定よりも早く抜けてしまった

通常は歯の生え変わりの時期に、永久歯が歯ぐきの中から乳歯を押し出すことで乳歯が抜けます。

しかし、虫歯や外傷によって予定よりも早く乳歯が抜けると、空いたスペースに隣の歯が倒れ込んできてしまうので、永久歯が生えるスペースが不足してガチャ歯になります。

日常での癖

3歳をすぎての指しゃぶり、爪噛み、舌の癖などによってガチャ歯を引き起こすことがあります。

癖はガチャ歯だけでなく出っ歯や開咬、受け口などのさまざまな歯列不正の原因となります。

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365dentist.jp

2021.10.15

ガチャ歯・ガタガタの歯並びの治療方法

ガチャ歯は矯正治療で治すことが可能です。矯正方法は大きく分けて3種類あります。

最終的にはガチャ歯の程度や担当する歯科医師の判断によって治療方法が決まります。

カウンセリングの前に自分のライフスタイルや治療期間、費用などを考慮して、どの方法でガチャ歯を改善したいか考えておくと、より良い治療計画が立てやすいでしょう。

ワイヤー矯正

歯の表や裏にブラケットという歯の誘導装置と、歯を動かす力をかけるワイヤーを固定してガチャ歯を治す方法です。

ブラケットの素材は金属やプラスチック、セラミックなどがあります。

長所

・最も症例数が多く、軽症〜重症までほぼすべてのガチャ歯が治せる
・ほかの矯正方法よりも最低料金が安い

短所

・歯の表に着ける場合は装置が目立つ
・歯の裏側に着ける場合は目立たないが、舌が当たるので違和感が大きい
・自分で外せないので、矯正中の歯磨きが難しくなる
・装置が外れたり当たったりしたときに、緊急通院が必要になる
・歯科医院に定期的に通わないと歯が動かない

治療期間

全体の歯並びを治す場合は、2〜3年ほどかかります。症例によっては完了までにさらに1年以上の時間がかかることもあります。

治療期間中は最低でも月に1回、ワイヤー調整のために歯科医院に通う必要があります。

ワイヤーを定期的に調整しないと歯が動きません。

費用

費用相場は60〜150万円ほどです。

歯の表側に金属のブラケットを着けるのが最も安く、裏側にワイヤーを着けたり、プラスチックやセラミックなどの目立ちにくい装置を選択したりすると、費用は高くなる傾向があります。

マウスピース矯正

今の歯並びとは少し形の違う透明なマウスピースを装着して、歯を動かす矯正方法です。

複数のマウスピース矯正メーカーがあり、メーカーごとに適応症例のレベルが異なります。

長所

・マウスピースが透明なので、圧倒的に目立たない
・マウスピースは自分で取り外しができる
・マウスピースを外したら歯にはほとんどなにも着いていないため、歯磨きや食事がいつも通りできる
・ワイヤー矯正よりも歯が動く痛みが少ない
・装置が口に当たって痛むことがほとんど無い

短所

・マウスピースを自由に着け外しできるため、装着時間の自己管理が重要
・装着時間や方法を守らないと歯が動かない

治療期間

全体の歯並びを治す場合は、1〜3年ほどかかります。

マウスピース矯正は、事前に歯の動かし方やガチャ歯が改善したあとの歯並びをシミュレーションできるので、治療前におおよその治療期間が分かります。

治療前のシミュレーションによって無駄なく歯を動かす分、同じ症例でもワイヤー矯正より治療期間が短くなる場合があります。

費用

全体の歯並びを治す場合は、80〜100万円ほどかかります。

前歯の移動だけでガチャ歯を改善できるような軽度症例の場合は、10〜70万円程度で治療できることもあります。

セラミック矯正

歯を一回り削って小さくし、上からセラミックなどの人工歯を被せて歯並びを整える方法です。

『矯正』と名前が付いていますが、歯を動かすのではなく被せ物を使ってガチャ歯が治ったように見せる方法で、厳密にいえば矯正治療とは異なります。

長所

・歯を削って被せ物をするだけなので、治療期間が圧倒的に短い
・人工歯を使用するため、歯の色・形・大きさが自由に選べる
・歯を動かさないので、治療中の痛みはほとんど無い
・ワイヤーやマウスピースを装着する必要が無い

短所

・健康な歯を大きく削るため、歯の寿命が短くなる
・歯の神経を取るセラミック矯正は、特に歯が脆くなりやすい
・被せ物の素材によっては、経年劣化による変色が起こる
・被せ物が壊れたり、歯茎に合わなくなったりしたら作り直しが必要

治療期間

1〜3ヶ月ほどかかります。

治療計画や被せ物の作成があるので数ヶ月かかりますが、基本的には歯を削ったらすぐに仮歯が入るため、ガチャ歯は1日で改善します。

費用

1本あたり4万円くらいのものから10万円以上するものまであり、被せ物の素材によって費用は大きく異なります。

天然歯に近い風合いを持つオールセラミックや強度が高いジルコニアのような人工歯を選ぶ場合は、1本あたりの値段が高くなります。

ガチャ歯・ガタガタの歯並びが引き起こす悪影響

ガチャ歯は綺麗な歯並びと比べて、口に悪い影響を与えることがあります。

矯正によってガチャ歯を改善することは、美容面だけでなく健康を保つためにも意味のあることです。

見た目が気になってしまう

ガチャ歯は上下の前歯に現れることが多いです。

(出典：https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspd1963/33/2/33_265/_article/-char/ja/『叢生歯列の発言時期と発現部位に関する研究』)

ガチャ歯は笑ったときや会話をしたときに相手から見えやすく、見た目が気になってしまうことがあります。

虫歯や歯周病、口臭のリスクが高い

ガチャ歯だと歯並びの凹凸や重なりがたくさんあるため、綺麗な歯並びよりも歯に汚れが溜まりやすく落としにくくなります。

歯の汚れは虫歯や歯周病、口臭の原因です。そのため、歯に汚れが溜まりやすいガチャ歯の方は虫歯や歯周病、口臭のリスクが高いといえます。

これらの治療を行う際も、綺麗な歯並びと比べて治療部位の形態が複雑なため、治療が難しくなることがあります。

口内炎ができることがある

噛み合わせによっては舌や頬を噛みやすく、口内炎ができることがあります。

噛み合わせが悪くなる

ガチャ歯は前歯や奥歯が上手く噛み合わず、噛み合わせが悪くなることがあります。

噛み合わせは食べ物を咬む機能や発音機能、歯ぎしりによるストレスの解消などに重要な役割があり、噛み合わせが悪いと口・身体の機能や心の問題にも影響があるといわれています。

まとめ

ガチャ歯の治療方法にはワイヤーやマウスピース、セラミックを使用した方法があります。

ガチャ歯の程度や担当する歯科医師の治療方針によって、選択する治療方法が変わるので、矯正をお考えの場合はまずは歯科医師に相談してみると良いでしょう。

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