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ホワイトニングの費用はどのくらい必要なの?矯正中もホワイトニングできるって本当?
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ホワイトニングの費用はどのくらい必要なの?矯正中もホワイトニングできるって本当?

ふと鏡を覗いたときに、自身の歯の黄ばみに驚く人も少なくありません。ホワイトニングの費用は種類ごとに異なるため、自身がどのくらい歯を白くしたいのか、費用はどのくらいなのか、条件をすり合わせながら、ホワイトニング方法を選択する必要があります。

そこで今回は、ホワイトニング費用はどのくらい必要なのか、詳しくご紹介していきたいと思います。

ホワイトニングの種類

まずは、ホワイトニングの種類を確認して行きましょう。

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▼オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングです。歯科医師や歯科衛生士のみが取扱うことができる、高濃度な薬剤を使用して行います。

▼ホームホワイトニング

低濃度な薬剤を使用して、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で一度マウスピースを作成する必要がありますが、その後は自身のタイミングで、隙間時間などにホワイトニングを行うことができます。

▼デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングと、ホームホワイトニングを併用して行うホワイトニングです。歯の白さにこだわりたい人におすすめです。

このように、一言でホワイトニングと言っても、使用する薬剤や施術方法も異なるため、費用も異なっていきます。

ホワイトニング費用の相場は?

ホワイトニングの費用の相場は種類によって変わってきます。

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▼オフィスホワイトニング

資格保有者である歯科医師や歯科衛生士のみが取扱うことができる「過酸化水素」などが含まれる薬剤を使用して歯を白くしていく方法が主流です。

施術前に歯のクリーニングを行い、歯肉などを保護する処置が施され、歯科医院で行う施術ならではの手厚いケアを受けられることもあり、比較的その費用は高価となります。

医院によって必要施術回数は異なり、費用の相場は30,000円~70,000円ほどです。また、歯1本からホワイトニングを行うことも可能であり、その費用は1本2,000円~3,500円ほどと言われています。

ちなみに過酸化水素は強力なホワイトニング成分のため、効果が高い分人によってはしみることもあり、近年は知覚過敏の原因となる過酸化水素を用いない薬剤フリーのトランセントホワイトニングを扱う歯科医院もあります。

トランセントホワイトニングは光を用いたホワイトニングで、通常のオフィスホワイトニング同様効果は高いですが、特殊な機械が必要なため、費用は約50,000円〜とやや高めです。

▼ホームホワイトニング

自宅で行うため、オフィスホワイトニングよりも低濃度の「過酸化尿素」が含まれる薬剤を使用します。マウスピースの作成費の相場は15,000円~40,000円ほどとなり、それにプラスして薬剤の費用が必要となります。ホームホワイトニングの薬剤は1週間分で5,000円程度です。

白さが徐々に実感できるまでに2週間。さらに理想とする白さになるまでは、2~3ヶ月ほどかかると言われているため、ホームホワイトニングの薬剤費の相場は10,000円~20,000円ほどと予想され、必要に応じて費用は変動していきます。

▼デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うため、費用もおのずと高価となります。

歯科医院でのホワイトニング、マウスピースを作成、薬剤費を合わせると、費用の相場は50,000円~80,000円ほどです。

歯科矯正中にホワイトニングを行うことで費用を抑えられる?

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基本的に歯の表側にブラケットが装着されている場合、基本的に通常の薬剤を用いたホワイトニングは難しく、内面から白くするトランセントホワイトニングのみ可能です。

歯の裏側に矯正装置を装着して治療を行う舌側矯正の場合には、裏側にブラケットが装着されているため、歯科医院で行うオフィスホワイトニングのみ行えます

マウスピース矯正では、歯にブラケットを装着する必要がないため、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングを平行して行うことが出来ますが、アタッチメントと呼ばれるレジンを歯の表面につけている場合はその部分の漂白はできません。

矯正用のマウスピースの種類によっては、矯正用のマウスピースでホームホワイトニングを行うことが可能です。新たにホームホワイトニング用にマウスピースを作成することなく行えるため、費用を抑えながら気軽にホームホワイトニングを行うことができるケースもあります。

↓マウスピース矯正についてはこちらの記事も合わせてどうぞ♪

ホワイトニングの費用は保険診療外の全額負担

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歯科治療には、保険診療と保険診療外となる自由診療が存在します。

保険診療とは、国民が平等に医療を受けられるように設けられた制度です。加入している健康保険を利用することで、患者さんが医療機関に支払う費用を3割程度に抑えることができます。

しかし、保険診療となる治療内容には限りがあり、各疾病に対して最低限の治療のみ適応され、検査内容や治療法、治療に必要になる薬剤や医療機器も細かく指定されています。

歯科医療においては、むし歯治療や一部の入れ歯治療などは保険診療となりますが、歯列矯正(一部の症例で保険適応することもある)やホワイトニングは保険診療外の自由診療となり全額自己負担となります。

自由診療の場合は、医療機関が取扱う治療法、薬剤、医療機器を自由に選択することができます。治療費も独自に設定することができるため、歯科医院毎に、ホワイトニング剤の種類や必要となる費用も異なっていきます。

ホワイトニングを受ける際には、取扱う薬剤の種類や、費用なども確認することが大切です。

あなたに合ったホワイトニングで白い歯へ

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今回はホワイトニングの費用について、詳しくご紹介してまいりました。ホワイトニングは保険診療外のため歯科医院ごとにその費用は異なります。相場を確認した上で、施術を受ける歯科医院や治療法を選んで行きましょう。