矯正のカラーゴムはなんのためにあるの?メリットデメリット解説!
先生!ワイヤー矯正を可愛くおしゃれにアレンジできる「カラーゴム」が気になっています。
メリットやデメリットが知りたいので、教えてください!
分かりました!
今回は、矯正のカラーゴムは何のためにあるのか?メリット・デメリットを解説します!
矯正カラーゴムは何のためにあるの?
矯正のカラーゴムとは、歯につけたブラケットにワイヤーを固定するための留め具です。
留め具は、矯正歯科で「モジュール」や「結紮線」などと呼ばれており、ゴムやワイヤーでできたものがあります。
ゴム製の留め具には透明や半透明、歯の色や赤、青などに着色されたものがあり、着色されたゴム製の留め具を「カラーゴム」と呼ぶことが多いです。
カラーゴムは、単にワイヤーをブラケットに固定する役割だけでなく、さまざま色を組み合わせることで、矯正を可愛くおしゃれにデザインする役割も期待できます。
特に海外を中心に人気があり、ワイヤー矯正を前向きに進めるために活用されています。
矯正カラーゴムの色や種類は?
カラーゴムにはさまざまな色や形があり、歯科矯正メーカーごとにバリエーションは異なります。
矯正カラーゴムの色の種類
カラーゴムには、以下のような色があります。
- パステルカラー
- ビビットカラー
- 原色系統
- ゴールド、シルバー など
色鉛筆のように、カラーゴムの色のバリエーションはさまざまです。
矯正カラーゴムの形の種類
カラーゴムは、輪ゴムを小さくしたような丸い形が一般的ですが、
- ハート
- 星
- クマ
- 有名キャラクター
などの、珍しい形をしているものもあります。
矯正カラーゴムのメリット
カラーゴムは、機能・見た目・矯正に対する心理的な面で、以下のようなメリットが得られます。
- ゴムの変色が目立ちにくい
- 色の組み合わせで矯正装置をデザインできる
- 矯正を前向きに進められる
ゴムの変色が目立ちにくい
カラーゴムは、透明や白いゴムよりも留め具の変色が目立ちにくいです。
ゴムは食べ物の色素を吸着して変色しやすいため、透明や白色のゴムは、カレーやキムチなどの色の濃い食べ物の色が付着して目立つことがあります。
また、唾液に触れることで時間経過による劣化や黄ばみが起こることもあり、汚いという印象を受ける人もいます。
白に近い色やパステルカラーは、着色や黄ばみが目立ちやすいですが、青や紫などの濃い色のカラーゴムなら変色しても気になりにくいです。
色の組み合わせで矯正装置をデザインできる
カラーゴムにはさまざまな色があるため、色の組み合わせで個性的に矯正装置をデザインできます。
- 自分の好きな色
- サッカーや野球などのスポーツのチームカラー
- 好きなアイドルやキャラクターのメンバーカラー
- ハロウィンやクリスマスなどのイベントカラー など
アイデア次第で組み合わせは無限です。
ネイルやアクセサリーのようにカラーゴムをコーディネイトして、ファッションの一部として楽しむのもおすすめです。
矯正を前向きに進められる
ワイヤー矯正での一般的な治療期間は1〜3年ほどです。
矯正装置を長い期間つけるため、カラーゴムの色を変更することで気分転換になり、矯正を前向きに進めることができます。
カラーゴムは、月に1回ワイヤー調整のときに交換するため、どんな色にしてもらうかを考えるのも楽しいでしょう。
矯正カラーゴムのデメリット
カラーゴムのデメリットは、以下の2つです。
- 治療の都合で使えない場合がある
- カラーゴムを扱っていない歯医者もある
治療の都合で使えない場合がある
以下のような場合、治療の都合でカラーゴムは使えないことがあります。
- 留め具が必要ないセルフライゲーションブラケットを使用している
- 強く固定する必要があり、ワイヤーの留め具を使う必要があるとき など
そのほか、何らかの理由でカラーゴムの使用ができないこともあるため、歯科医師に確認してみましょう。
カラーゴムを扱っていない歯医者もある
カラーゴムは、すべての歯医者で扱っている訳ではありません。
日本では「矯正装置を目立たせたくない」という人が多く、透明や歯の色と同じクリーム色などの馴染みのいい色が好まれることが理由です。
また、カラーゴムはバリエーションが多すぎるため、あまり使わない色は消費する前に劣化して使えなくなってしまうことがあります。
使えないカラーゴムは破棄することになり、無駄になるため扱わなくなる歯医者もあるようです。
カラーゴムを使った矯正をしたい人は、事前に歯医者で確認しましょう。
矯正カラーゴムは値段が変わる?
カラーゴムへの変更は、カラーゴムを扱っている歯医者なら無料でできることが多いです。
ただし、矯正は自費診療のため、オプションとして追加料金がかかる場合があります。治療前によく確認しましょう。
カラーゴムを扱っていない歯医者では、カラーゴムにできないか相談してみるのもいいですが、カラーゴムを取り寄せることになるため、追加料金がかかる可能性があります。
通販で買ったカラーゴムは持ち込みでつけられる?
「カラーゴムを扱っていない歯医者のため、通販で購入したカラーゴムを歯医者に持ち込んでつけてもらいたい」という意見をSNSや知恵袋で見かけることがあります。
しかし、カラーゴムは医療器具なので基本的に個人的に通販では購入できず、持ち込みもできません。
何らかの方法で購入したカラーゴムを持ち込んでも、治療効果や安全が確認できないものは使えません。
また、カラーゴムは歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って着脱するため、自分でつけることもできません。
歯に変な力が加わって痛くなったりワイヤーが外れたりするなど、トラブルに繋がるので止めましょう。
中には要望があった際に取り寄せてくれる先生もいるので、カラーゴムを使いたい場合は自分で用意する前に事前に先生に確認してみてください。
まとめ
カラーゴムは、歯につけたブラケットにワイヤーを固定するためのカラフルな留め具です。
色の組み合わせ次第で見た目を個性的に演出できるアイテムなので、取扱いがある場合はチャレンジしてみましょう!
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365dentist総監修 歯科医師/勝屋友紀子
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
監修 歯科医師/Naomi
臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター