矯正治療は診断が9割
矯正治療を考えている方へ
矯正治療の成功・不成功・治療期間ってなにで決まると思いますか?
そう、タイトルにあるように、まさに初めの診断です。
正直、小手先の治療は誰にだって出来ます。
特にマウスピース矯正は毎回の治療もはじめの診断通りに進めるだけで簡単。
フィッティングを確認して、予定と見比べたあと、
問題なければプラン通り少し歯を削ったり
表面にアタッチメントと呼ばれる突起を着けたりするだけです。
歯医者ならだれでもできます。
ワイヤー治療になるとそれなりに技術はいりますが、
矯正の先生の元で見学すれば見よう見まねでも出来るようにはなってきます。
しかしながら、矯正認定医、指導医、専門医などを掲げて矯正専門で治療されている先生の多くは
本格的なデビュー前に少なくとも5年以上、矯正漬けになって勉強してきているのです。
矯正治療も虫歯治療や歯周病治療と同じように大学で習い、
実習を受けているにもかかわらず、
どうして矯正治療だけ別枠扱いのようにになっていると思いますか?
矯正治療の診断や治療方針の立案が顎全体に及ぶものであり、
顎の成長などを考えたり歯の周りの組織のことを考えたり、とても難しいのです。
矯正治療は、一般のドクターが片手間にできる治療ではありません。
謝った診断のもと何となくで歯を動かすと、
変な方向で並んでしまい、始める前よりもずっと難しいケースになり
再治療に倍以上の時間がかかります。
もちろん費用面についても同じです。
よって、歯科医院選びは非常に重要です。
矯正治療で歯を動かす方法
歯を動かす方法は何種類もあります。
- ワイヤーの戻る力を利用する
- ゴムを使って引っ張る
- インプラントアンカーというものを打って引っ張る
- 歯を抜いて寄せる
- 顎を広げる
- 歯を傾けて並べる
本当にさまざまです。
診断後の矯正治療のプラン
虫歯の治療やインプラント治療は、
正直診断は割と似たりよったりで、術者の技術によって仕上がりが変わってきます。
矯正治療に関して
- どういう順番で動かすか?
- どういう方法で動かすか?
- どの装置を使うか?
など、プランを考える際にかなり差が出ます。
治療中も思いのほか、動きが悪かった場合などにプランをたびたび修正する必要があります。
診断してプランを立てる
- 年齢、性別、身長、体重
- 上の顎と下の顎の大きさのバランス
- 歯の大きさと顎のバランス
- 顎の傾き
- 歯が生えている部分の顎の長さ、幅
- 骨の厚み
- 歯の根っこの位置
- 過剰な歯が眠ったりしていないか
- 生えている歯の本数
- 唇や顎を外から見た時の出方のバランス
などなど、多くのことを見て治療プランをねる必要があります。
その人に最適なプランを立てるため、
精密検査の後にさまざまな分析を行い、
人によって治療方針が分かれることも多いので、
クリニックによっては複数のドクターで意見をすりあわせるすることもあります。
矯正治療は診断・プランニングが重要
診断、プランニングが最も重要なのはワイヤー矯正もマウスピース矯正も同じです。
診断・プランニングで治療期間や仕上がりが大きく変わります。
矯正治療を行う前はしっかりいくつもの検査をしてもらって、
治療方針についての説明を十分に受けるようにしてください。
マウスピースで動かすとかワイヤーで動かすとか装置の問題ではなく、
- 専門的に診た現在の歯並びの問題点
- 歯を動かす方法
- 仕上がりの顔貌はどうなるのか
などぜひ先生に色々聞いてみてください。
難しい話になるかもしれませんが、
いい歯医者さんならきっと親切に教えてくれますよ。
同じような方の症例の写真を見せてもらうのも良いかもしれません。
自分のゴールがわかりやすく、モチベーションも上がります。
皆さんがよりよい先生と出会えますように?
都内で信頼出来る歯科医院をお探しの方は是非365dentist公式ラインへご相談下さい。
現役歯科医師によるカウンセリング、地域ごとのおすすめの医院をご紹介しています。
365dentist総監修・執筆 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務
365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ
長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務