「舌が痛い原因は?治し方やストレスとの関係を解説」

舌 その他

最終更新日 2022年12月6日

舌は非常に感覚が鋭敏な器官で、髪の毛一本でも感じ取ることができます。

舌が痛くなる原因は様々なものがありますが、中には少し注意しなければならないものもあります。

舌が痛い原因は?

・口内炎

口内炎は口の中の機械的な刺激やビタミン不足、ストレス等によって引き起こされます。口の中では粘膜だけでなく、舌の先や舌の裏にもできやすいです。口内炎が口の中の他の組織に触れたり、食べ物などの刺激によって痛みを感じます。

舌に口内炎ができると、舌を動かしただけで痛みを生じることが多いです。

・カンジタ症

カンジタは細菌ではなく、真菌といわれるものが原因で、通常は感染力が非常に弱いものです。

しかし何らかの理由で体の免疫力が落ちると、カンジタ菌が増殖し、症状として現れることがあります。

カンジタに感染すると舌の痛みや、舌自体が赤くなったり、白くなったりします。

・舌痛症

目で見た段階で具体的な疾患があるわけではないのにもかかわらず、舌がピリピリするとった症状がある場合は、舌痛症と診断されることがあります。

原因はストレス等といわれていますが、具体的に特定することは難しいです。

舌は何本もの神経が中に入っており、とても鋭敏な器官です。

少しでも神経バランスが崩れると痛みとして現れることがあります。特に中高年の女性に多いとされています。

・口腔乾燥

唾液は唾液腺という器官から出されますが、唾液腺が萎縮したりすると、唾液が出る量が少なくなります。

唾液腺が萎縮する原因は老化やストレス、ホルモンバランスと言われていますが、具体的に特定することは難しいです。

唾液の量が少なくなると口腔内が乾燥して舌が痛むことがあります。

また、口腔乾燥によって味覚障害や嚥下障害を引き起こすこともあります

・全身疾患

全身疾患で舌が痛いことがあります。

自己免疫疾患である

・シェーグレン症候群

・鉄欠乏貧血等

が代表例としてあげられます。

シェーグレン症候群

涙腺や唾液腺に炎症を起こし、唾液の分泌量が減る疾患です。原因は自分の免疫細胞が唾液腺にある唾液分泌細胞を何らかの理由で攻撃し、炎症を起こすからです。唾液分泌が減ることにより舌が痛くなることがあります。

鉄欠乏貧血

鉄分が欠乏することにより、血液の血球成分が作られなくなり、貧血になります。その影響で舌が赤みを帯びて痛みが出ることがあります。

・悪性腫瘍や良性腫瘍

舌にも良性腫瘍や悪性腫瘍ができることがあります。

特に悪性腫瘍になると舌の中の神経に浸潤していくため、舌に痛みを生じる場合があります。

舌に数週間経っても治らない口内炎のようなものがある場合や、できものがある場合は要注意です。

腫瘍ができる原因は老化やストレス、機械的刺激などと言われています。

舌が痛いのはストレスのせい?関係あるの?

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舌の痛みがストレスが原因という直接的な証明はまだ明らかになっていません。

舌という器官はいくつもの神経や血管がはりめぐらされています。

ストレスによって血流が増したり、逆に減ったり、神経が過敏になることによって舌が痛む可能性はあります。ただし、舌の痛みがストレスが原因と特定することは難しいです。

あくまで可能性があるという程度にとどまることになります。

舌が痛いときの治し方

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舌が痛い時の治し方は原因によって変わります。

・細菌、ウイルス、真菌などの感染症の場合

例えば細菌やウイルスが原因の口内炎の場合は口内炎の薬が処方されます。

ドラックストア等でも購入することはできますが、口内炎と思っていても違う場合や、

歯科医院で処方される薬の方が薬効成分の含有量が多い場合もあるので、歯科医院を受診することをお勧めします。

カンジタなどの真菌が原因の場合は抗真菌薬が処方されます。

・舌痛症の場合

舌痛症は原因を特定することが難しいです。よって治し方は対処療法が中心となります。

医院によって対応は異なりますが、漢方や含嗽薬(うがい薬)、抗うつ薬が処方されることがあります。

・口腔乾燥の場合

唾液が出にくくなっているため、唾液腺のマッサージをして唾液分泌を促すよう指示されます。

また、口腔保湿液を処方される場合があります。場合によっては漢方が処方されることもあります。

・全身疾患の場合

全身疾患が原因で舌が痛む場合は、全身疾患の治療をします。

歯科医院だけで対処できないことが多いので、医科の先生と相談しながら治療が進むことが多いです。

・悪性腫瘍や良性腫瘍の場合

悪性腫瘍の場合は専門病院での精密検査、及び治療となります。

舌ガンの場合は進行度合いによって治療方針が異なります。

初期の場合は手術のみで治癒することもありますが、進行している場合は化学療法や放射線療法を併用する場合があります。

良性腫瘍の場合は手術により摘出されることが多いです。

舌が痛いのはどのくらいで治る?

舌の痛みがどのくらいで治るかは原因や疾患の重症度によって異なります

ですので、具体的にどのくらいで治るかを断定することが難しいです。

例えば口内炎がどのくらいで治りますがと聞かれても、口内炎の炎症の大きさやその人の免疫力によって異なります。

また、舌痛症や口腔乾燥などによる舌の痛みは基本的には長期間症状が続く場合が多いです。

歯科医院や病院を受診しよう

舌の痛みは様々な原因があり、原因によって何もしなくてもすぐ治るものと、歯科医師や医師の介入が必要なものがあります。

舌の痛みが数週間続くようであれば甘くみず、かかりつけの歯科医院を受診するようにしましょう。

image執筆  歯科医師/issy

国立歯学部卒業後、東京医科歯科大学歯学部附属病院で研修、現在勤務医として一般歯科、矯正歯科に携わっている。

日本口腔インプラント学会所属

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